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1学期の反省と2学期への展望?(美術)

2008-08-07 12:23:00 | 徒然なるままに
8月7日

今日は、末娘の13回目のBirthday!おめでとう!!*(ケーキ)*

ずいぶんと更新をほったらかしているうちに、夏休みも3分の1が終わろうとしている。

今日は朝からの研修が午後からでOKになったので、久々に更新をすることにした。

今年は3年生の副担任と言うことで、クラスは持たないものの、校務分掌(それも初めて担当するもの)がたくさんあって、毎日が勉強、試練続きと言う感じ。教科は美術だけだが、1年間講師と言うのは、なかなか思うように年間計画は立てられず、試行錯誤しているうちに、あっという間に期限が来てしまう。限られた時間の中で、いかに美術を好きになってもらうか、興味を抱かせるか、というところに私の存在意義があると思ってがんばっているのだが、去年はクラス優先、今年は進路と会計優先という状況の中で、どうやって美術をやっていくか、夏休み中に、残りの年間計画の見直しをしておかなくては。

まずは「1学期の反省」から。

1年生・・・「3原色で12色相環を作ろう」と「3原色+白・黒をまぜて、トーンを作ろう」「デザイン技法」
とにかく、色が混ぜられない、着彩が苦手という生徒が多く、「図工」から「美術」になったとたん、絵を描くのが嫌いになる原因は「色作り」と「彩色の仕方」だ。でもたった3原色(赤・青・黄)だけで、自分だけでたくさんの色が作れるようになると絵の具が楽しくなる。白・黒を使って明度が意識できるようになると立体的な色塗りができる。デザイン技法はアイディア勝負。失敗から学ぶと言うスタンスで、自由自在にスケッチブックに練習する。コツさえつかめれば後は発想・応用しだいで、すばらしい作品が出来上がる。
最初は新聞の敷き方から教えなければならなかった1年生達も、1学期の終わり頃には、時間内に課題も後片付けも終えられるようになり、毎回の反省カードも花丸が多くなってきた。夏休みの課題や2学期の土器作りについても意欲満々という感じで、これからが楽しみだ。


2年生・・・「レタリング」「デザイン技法」
2学期の課題の「CDジャケットデザイン」に向けて、レタリングの基礎、応用、裏技を教えた。手描きはもちろん、パソコン機能の活用も教えた。デザイン技法と組み合わせて、どんなCDジャケットが生まれるか、楽しみだ。

3年生・・・修学旅行を控え、「100倍楽しめる仏像の見方」を講義、鑑賞、テストしたところ、大反響だった。それ以上に私自身が「仏像」にはまってしまい、「薬師寺展」は2回も見に行った。
清水焼の絵付けの下書きをやり、できた作品全員分を展示したところ、「その空間は見ているだけで元気がもらえる」と好評だ。
1学期はてん刻の印面までだったが、2学期は印柱の彫刻だ。今年も傑作が生まれることを期待している。

『教えることは学ぶこと』は私の場合、大いに言えることで、私の『仏像』ブームは『マイブーム』をこえている感がある。さらに『水墨画』に至っては、目からうろこが落ちたように惹かれている。6月に「井上雄彦最後のマンガ展」に行ったのも、さらに「水墨画」への興味関心が増す要因となったと思う。
以前、「生徒に教材を与える時は、自分自身がその教材を好きでなければ、生徒には何も伝わらない。」と言われた。教科の特質上、美術にはさまざまな分野があり、私の専門外のことのほうがはるかに多いが、生徒に教える以上、教材研究は必須である。今までのところ、私の場合、それが功を奏して、自分自身のスキルアップにもつながり、レパートリーにも加えることができている。きっかけをくれた生徒達に感謝したいぐらいだ。

去年はまた、『ゲルニカ』の鑑賞で「パブロ・ピカソ」にはまった。本当に勉強になった。生徒たちに何か記憶に残せる授業ができたのではと思う。
今年は「M・C・エッシャー」に挑戦する。あさって、佐倉市立美術館で『エッシャー展』のワークショップ・サポーターをやる。2学期、それを授業にどう取り入れて展開するか、楽しみだ。