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やっと日の目を見た愛読書たち

2003-05-04 17:56:00 | 徒然なるままに
3月30日(日)

午前中、注文していた書架が届き、引越し以来、ダンボール箱に詰め込んだままになっていた本を整理した。

学生時代から、捨てるに捨てられず、引越しのたびに持ち歩いてきた本たち。
たとえ、引越し以来、一度も開いたことのない本だとしても、欲しくて買った本なのであって、要らない本ではないのだ。
手にとって見やすい状態にあれば、気が向いてまた読むことだって、中学生になった子ども達が興味を示すかもしれないと思い、思い切って、書架を買った。

段ボール箱から本を取り出しながら、その本を買った時のこと、読んでいた頃のことを懐かしく思い出した。
私の「蔵書」といえば、演劇・美術関係、SF・歴史小説・伝説・民話・旅行関係などで半分はコミックス。と言う相当偏った傾向の本棚になった。
引っ越してから買った本を追加すると、子育て関係の本がずらり。
まさに、本棚を見ると「その人の頭の中がよく分る」と言われるような書架になった。

でも、棚板が微妙に足りず、無駄なスペースが出てしまったのが残念。
販売店に聞いたら、メーカーでの、棚板の別売りはないという。
ホームセンターで板を切ってもらってくるしかないか・・・・。

校長先生の志を受け継いで・・・。(離任式にて)

2003-05-04 06:04:00 | 徒然なるままに
3月31日(月)

小学校、中学校の離任式。
今回は中学校の方に出席した。
大変にお世話になった、校長先生と、美術の先生が転任なさることになった。

校長先生は、息子の入学と同時に赴任されてきた先生で、本当に、常に生徒達と共にあってくださった先生だ。
毎朝、スーパーのゴミ袋を何個も持って、ジョギングしながら、通学路のごみ拾いをしてくださっていた。
生徒一人一人に「おはよう!」と声をかけながら。
今日も、朝からそうされていたそうだ。
最初は、見ているだけの子ども達だったが、だんだんに先生と一緒に走りながら、ごみ拾いに参加する生徒が増えていった。
もちろん、強制されたわけではなく、自主的にだ。
「人を動かすには、まず、自らが実践して見せなくては。」ということを、先生と行動を共にしながら生徒たちは身をもって学んだに違いない。
学校行事にも積極的に自ら参加される先生で、運動会では、生徒と一緒に1500m走に参加、仮想大会も、女装が妙に(?)似合っていたり、PTAバザーでは、一緒に「ソーラン」を踊ってくださったり。
何時もデジカメを持って、生徒たちの表情や、活動の様子を追っていらっしゃった。
毎月発行される「校長室」便りが楽しみだった。

去年、学校で、いろんな事件が多発し、そのたび、校長先生はじめ、先生方は一生懸命だった。
ある事件のとき、夜、保護者説明会が開かれた時、校長先生が、私達保護者に、「ぜひ、学校に来てください」とおっしゃった。他の先生方も、それぞれ「生徒たちの実態をご自分達の目で確かめてください」とおっしゃった。
私は、自分の子どもをはじめ、中学校で勉強をはじめる以前の、家庭の問題(躾、動機付け)を感じ、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまった。

その後、母親達で話し合って、参観日とは別に学校の様子を校内パトロールをしに行ったのだが、結果はメリット半分、デメリット半分と言うところだった。
メリットとしては校舎内の様子、授業の様子が、自分の子どもと違う学年、クラス、選択・専門科目教室の様子まで見ることができ、おおよその現状を把握できたこと。
事務の先生や、養護の先生とお話できたこと。
デメリットととしては、授業中徘徊している問題の生徒たちが警戒して、わざと威嚇行為に出るような刺激を与えてしまったこと。

以上の反省を元に、PTAで話し合い、子ども達を刺激したり、警戒させないよう、また、たくさんの父兄が参加しやすいような校内パトロールの仕方を考えた。
それが、「図書ボランティア」と「校内清掃ボランティア」だった。
学校をより綺麗に使いやすくする活動をしながら、子ども達を見守る。決して見張りに行くのではないが、何事かあったらすぐに駆けつけられるように。

校長先生は、子ども達と、花や農作物を育てようと、校舎の裏の荒地を耕していらっしゃった。
「生き物を育てようとする子は、生き物から、その作業から多くの事を学び、心優しい子に育つから。」とおっしゃって・・・。

離任式の時、一番残念がっていたのは校長先生だった。
かつての問題児だった生徒たちが別れを惜しんでたくさん出席していた。
もちろん、校長先生だけでなく、その他にも、長年勤められて転任される恩師に会いに来ていたのだろうが。
でも、その子たちが、先生方を囲んで、別れを惜しむ姿を見て、先生方の気持ちは、この子達には、ちゃんと届いてはいたのだと思った。
その当時は反発して、反抗的な態度だったとしても。
世の中に出て、たとえ、まだ高校生だったとしても、あんなに体を張ってまで、全力で子ども達を守ろう、止めようとしてくれるような先生とは出会えないだろう。

帰宅して、残念がっている息子に、
「校長先生は、後の事を、今度中3になるあんた達に『託して』行ったんだよ」
と言った。
息子は、じっと黙って聞いていた。
「継続こそ力なり」を全身で示してくださっていたような先生だった。


寒い最中でも、「校長室はいつも開けっ放しにしておりますので、いつでも気軽にいらして下さい」とおっしゃっていた。
あの校長室にもう、あの校長先生はいらっしゃらないのかと思うと寂しくてたまらない。

最後の挨拶で、「またこの中学校に呼んでください」とおっしゃっていた。
末娘(小2)の時にはぜひ、またお願いしたいと思う。
そして、また一緒に「ソーラン」を踊れたらいいなあ!

校長先生はじめ、転任される先生方の、ますますのご活躍を心よりお祈りいたしております。