8月22日(金)
民主党代表選挙をめぐり、
昨日から今日にかけて目まぐるしい動きがあった。
昨日の状況では、
野田佳彦衆院議員が出馬の意向を固め、
立候補に必要な推薦人20名を集める作業に、
本格的に着手するとの情報が流れた。
ところが、夕方過ぎから夜にかけて、
野田氏のグループから慎重論が相次ぎ、
結論を今日に持ち越すこととなった。
そして、今日の午前10時に、
野田氏が記者に対し、
正式に出馬を断念する旨を述べた。
これを受けて、
出馬が噂される枝野幸男衆院議員は、
「野田さんを応援するつもりであったので、
現在は白紙の状態」とコメントし、
私は事実上の出馬見送りだと思った。
すでにご存知の通り、
野田佳彦氏は私の松下政経塾の先輩。
徒手空拳で千葉県議選にのぞみ、
衆院選では落選を経験するなど、
人の気持ちがわかる苦労人である。
将来の民主党を背負う人材であることは間違いない。
ただ一言だけ言わせもらえれば、
「代表選をやるべし」との思いが強く出すぎていて、
代表として、あるいは総理として、
これをやるんだというものが見えにくかったのは残念であった。
あの河村たかし衆院議員でさえ、
「庶民革命」なる政権構想を作り、
冊子にして所属議員に配布していたのだから、
余計に政策面での発言がもっと欲しかったように思う。
代表選については、
若手衆院議員のなかに強硬な主戦論を唱える人がいるが、
おそらく無投票で小沢再選という流れになろう。
この経緯と結果についての評価は、
有権者に判断していただくほかはないが、
事が決まれば団結して、
解散含みの臨時国会にのぞんでいかねばならない。
民主党は、代表選を通じて政策論争を深める絶好の機会を封印しようとしているようだ。
9月の民主党代表選への立候補を目指していた野田佳彦広報委員長が出馬を断念したことは残念としかいいようがない。枝野幸男元政調会長も不出馬の意向だ。小沢一郎代表の無投票3選が固まってきた。
政治決戦となる総選挙をほぼ1年以内に控えている。民主党代表は首相候補でもある。
代表選で日本をこうするという政策論争を国民の前に示し、立候補者が競い合うことは党活性化にとどまらず、日本の民主主義の信頼性を高める。そうした好機を自ら葬ろうというのは情けない。
野田氏は、代表選を堂々と実施して、民主党が一つにまとまる姿をみせることが重要と訴えてきた。元代表の岡田克也、前代表の前原誠司の両副代表に出馬を促してきたが、両氏とも不出馬を表明した。結局、野田氏は自らの支持グループで出馬の意向を示したが、反対が続出し、出馬に必要な国会議員20人の推薦人を固められなかったようだ。
奇妙なのは、野田氏の推薦人に名を連ねると人事や選挙戦で不利益を被るのではないかとみなされたことだ。権力闘争は否定しないが、民主党自らが言い出した開かれた自由闊達(かったつ)な政党を否定していると言わざるを得ない。
こうした風潮は、小沢執行部が昨年の参院選や今年4月の衆院山口補選などに勝利したことで、政権奪取には小沢氏の手腕に期待するしかないとの認識が広がっているためのようだ。
だが、国民が注視しているのは小沢氏が政権を取って、日本をどうするのかだ。出馬表明はまだだが、小沢氏は説明責任をもっと果たさなくてはならない。
小沢氏の党運営は多くの問題を抱えている。農業の所得補償や子育て支援などの財源について、小沢氏が述べる行革努力で捻出(ねんしゅつ)できるのか。小沢氏の国連至上主義により、日本は国連が決めなければ、何もできない国になりかねない。国会でも対決一辺倒の姿勢を取るより、与野党で知恵を出し合うべきではないか。
こうした数々の疑問が党内外から寄せられている。多くは民主党政権が誕生した場合、突きつけられる問題だ。これらを代表選で論じ合うことこそ、民主党への信頼を高めたのである。
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ー大事なことは政権交代を実現する事である!ー
「主張」で示された産経新聞の考えは、本当に国民の声を代弁しているとは思われない主張と言えるだろう。
多くの民主党支持者と、自公政権では「将来はない」と思う国民が今回の民主党代表選を望んでいるとは考えられない。
政権交代を望む国民は「小沢代表であれば政権交代を実現して呉れるだろう」と全幅の信頼を寄せているのである。
党内結束して民主党政権樹立のため汗を流して欲しいと願うのが国民の多数を占めている。
小沢代表は二大政党論を政治生命を賭け実現に向け現在に至っている。実現はまじか、きっと小沢代表はその道筋をつけて呉れるだろう。
メディアは小沢代表について色々なことをいう。「党運営には多く問題を抱えている」とか「農業の取得補償や子育て支援の財源は行革努力で捻出できるのか」とか「国連至上主義により、日本は国連が決めなければ何もできない国になりかねない」とか「国会でも対決一辺倒の姿勢を取るより、与野党で知恵を出し合うべきではないか」とか・・・・・・。
これも一部の国民の代弁なのかも知れないが、自民党擁護のメディアだと受け止めた方がいい。
民主党は自民党に比べ足腰の弱い政党であると誰もが認める所であるが、しかし、だから自民党でなければならないとは言えないだろう。
約60年も続いた自民党政治、どんな政党でもこれだけ続けば腐敗、堕落に陥るのは当然である。
いま自民党に任せられる政治状況ではない。一刻も早く自民党に代わる政党を育てなければならない、国民はこの状況に於いて気付いたのである。
メディアはそんな心配よりも国民の多くの声を聞くべきである、多くの国民の声を代弁すべきである。
民主党を育てるためには政権交代しかないのだ。国民も共に苦労をする覚悟ができているのだ。
国民はその様に思っているのに莫大な金を費やしてまで代表選挙をする必要があるというのか。
民主主義というのは多数決が優先される、野田氏が代表選を辞退したのは仲間の意思を汲んだからではないか、それも民主主義に反した事ではない。そういう選択もあるという事だ。党内には小沢代表で衆院選を闘い政権交代を実現するという考えが圧倒的だということである。
「主張」で示された産経新聞の考えは、本当に国民の声を代弁しているとは思われない。
今、国民のために、何をするのがベストなのかという発想が松下政経塾の人には理解できないのであろうか。
民主党を応援しています。政権交代を強く希望しています。したがって、民主党の議員に言いたい。もっと大人になれと。
それとあの河村さんは失礼だと思うので、訂正してください。
彼は、総理大臣になりたいと名言しており、それゆえマニフェストを作成し、立候補したいと表明している。立派でないか。極めて整合性がある。
一方、野田、枝野、前原、仙石などは、小沢代表への嫌がらせ以外の何者でもなく、彼らの言動は、民主党政権の障害物以外の何物でもない。
自分と同じ考えの人が、世の中にどれくらいいるか考えたことがあるのだろうか。あそこまで、文句たれたら離党しろ。離党が嫌ならガマンすること。これが、一般社会の常識。
政権を取りたかったら、もっと協力しあうこと。国民の目から見れば、内輪もめにしか見えない。
自民党が勝てば民主党は分散してしまうだろうし、民主党が勝てば自民党が分散するであろう。
それ故に今まで経験した事のない重要な選挙なのだ。歴史に残る選挙となろう。
それなのに松下政経塾出身の野田氏や前原氏を中心とした若手議員達はやれ代表選だと騒ぎ立てる。
松下政経塾で何を勉強してきたというのか。野田氏や前原氏が代表になってこの大事な衆院選挙に臨み、
政権交代を果たせると思っているのか。国民は誰も望んではいないし、やれるとも考えていないだろう。
政権を伺える状況になったのは小沢氏の功績ではないか。小沢代表で政権交代を実現するという考えが
至極当然と言えるだろう。
野田氏も仲間の説得で代表選を辞退したのは良かったと思うが、リーダーとして「時の代表」を支えながら
経験を積み政治力に磨きをかけ、時を待つ事も大事である。
今度の衆院選挙は自民党も公明党も政権維持の為、”死に物狂い”でそれこそ、なりふり構わず向かって
来るだろう。
党内結束して立ち向かって欲しい。油断大敵である。
政府、与党は25日、次期臨時国会を9月12日に召集し、会期幅は70日間とすることを決めた。福田康夫首相が26日午前の自民党役員会で正式表明する。インド洋での給油活動を継続する新テロ対策特別措置法改正案の衆院再議決を前提とすべきでないとの公明党の主張に配慮した会期幅とし、状況に応じ会期延長する構えだ。
首相は25日夜、与党内で60-80日の会期が浮上していることについて「長い方がいいと思う」と記者団に述べた。これに続く自民、公明両党幹事長らの協議で最終的に合意した。
召集日について首相は先に「9月中旬」と表明。12、19日が選択肢になっていたが、8日告示の民主党代表選が無投票の見通しとなり、日程上の配慮が不要になったため12日召集で問題ないと判断した。
召集日に首相の所信表明演説、翌週の16-18日に各党代表質問を想定。21日からの週は民主党の新役員人事や首相の国連総会出席が予定されるため実質審議入りは29日以降となる。
(共同)
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ー衆院解散に追い込んでくれ民主党!ー
今度こそ民主党を中心とした全野党は福田政権を徹底追及し衆院解散に追い込んで欲しい。
毎日系テレビの朝の番組に時事放談と言う番組がある。
いつも同じような政治家や評論家を交代で招いて文字通り時事放談を繰り返す番組である。
八百長番組であるが、時として本音の発言を見つける事がある。
24日の番組のゲストは亀井静香氏と野中広務氏であった。
公明党矢野元委員長の国会招致問題に話が及んだ時である。
亀井氏と野中氏の好対照の反応が注目された。
亀井氏は、もし矢野元公明党委員長が言っているとおり、公党の委員長までやった人に、創価学会があそこまで言論封殺、人権抑圧をしていた事が事実であれば、やはりこれは大問題だから、そこのところを国会ではっきりさせる必要がある、と答えていた。
これに対し野中氏は、公明党は矢野元委員長の国会招致を恐れてはいけない。堂々と受けてたてばいい。その時私もあわせて招致すればいい。私は矢野元委員長がそんなに立派な事を言えた人ではない事を知っているから、と言うような趣旨のことを言って、カメラに向かってニヤリと笑った。
野中氏の真骨頂だ。
国家公安委員長などを歴任した野中氏が、その情報力をちらつかせて、敵対する者を恫喝する。
そういえば彼は日歯連の政治献金事件で一人村岡元官房長官をスケープゴートにして逃げ切った。
世間の評価は知らないが、私は野中広務という政治家は稀代のワルだと思っている。
その最大の理由は、彼が一貫して自民党を支えてきた政治家であるからだ。
自民党を揺るがす言動を行う政治家を、ことごとくつぶしてきた。加藤紘一しかり。小沢一郎しかり。
今度の件も自公政権を作ったのは自分だと言って、ここまで国民に背を向けてきた自公政権を徹底的に擁護している。
しかし私が野中氏を信用しない最大の理由は彼の平和に対する偽善である。
彼は政界を引退した後、「平和の語り部」と称して反戦政治家のごとく講演に奔走しているらしい。
本当にそうだろうか。
かつて私は土井たか子氏、野中広務氏らと一緒にイラク戦争反対のシンポジウムに出たことがある。
それがきっかけで野中氏と私を引き合わせようとした人物がいた。
私はこちらから面会を嫌うことはしない。
たとえ立場が違っても、気に食わない人物であっても、こちらから面談を断ることはない。
だからその人に答えた。やってみてください。しかし野中さんは断るでしょう。
案の定返答は「NO」であった。
その人を通じて届けられた私へのメッセージは、メディアには気をつけろ、という言葉であった。
イラク反戦でメディアに一時的に取り上げられたからといって調子に乗っていると、そのうちはしごをはずされるぞ、という伝言である。
しかし彼が私を避ける真の理由は反戦・平和について語るうちに正体がばれる事をおそれるからに違いない。
いいみじくも24日の時事放談で、インド洋給油の継続を問われたとき、野中氏は、「今更やめるわけにはいかないでしょう」、と答えていた。
日米軍事同盟に反対できない者に憲法9条や世界平和を語る資格はない。
私の目をごまかすことはできない。
政権を取れてもそういう議員が何が出来よう、お荷物、粗大ゴミとなるだけだ。