とくなが久志●奮闘録

参議院議員・とくなが久志です。日々の活動で感じたこと、考えたことをご紹介しています。

■「アニメの殿堂」と「母子加算」

2009年06月26日 | とくなが久志●奮闘録

月26日(金) 

 午前中、参院本会議。
今年3月で廃止された生活保護の母子加算を復活させる法案を採決。
民主、社民、共産、国民新党が共同で議員提案、
自民・公明の与党は委員会審議をのものをボイコットし、
今日の本会議採決も投票しなかった。
したがって、賛成130反対0で可決された。

 母子加算制度とは、
18歳以下の子がいる一人親世帯の生活保護費に、
一定額を上乗せして現金給付されるというもの。
だいたい2万円前後が上乗せされている。

 政府がこれを廃止した根拠は、
一般の一人親世帯での消費支出額が、
母子加算を加えた生活保護費を下回っているという調査データ。

 しかし、その調査の対象となったのはわずが32世帯。
これでは何ら根拠になりえないのは明らか。
他の政府の様々な統計データをみても、
生活保護を受ける母子家庭の平均年収は約280万円で、
子どもがいる一般家庭を大きく下回っている。

 母子加算の復活に必要な予算は約114億円。
例の「アニメの殿堂」の建設費が117億円だから、
十分におつりがくるというもの。

 ただ、衆院で圧倒多数を占める与党は、
この法案の審議すらしない方針で、
成立の見通しは不透明だ。

 また、現在は母子家庭に限られる児童扶養手当の支給対象を、
父子家庭にも広げる児童扶養手当改正案も野党で提案。
こちらも自民・公明の与党は採決を棄権した。

 やはり、一日も早く解散総選挙をやって、
はっきりと決着をつけるべきだと痛感する。
本稿執筆現在では7月2日解散説が濃厚となってきている。


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