12月6日(火)
沖縄防衛局長が記者とのオフレコ懇談での暴言により更迭され、
それが一川防衛大臣の問責決議案提出への流れを加速させた。
オフレコとは「オフ・レコード」、
記録には残さない、
つまり表には一切出されないことを意味する。
記者とのオフレコ懇談は、
そこで話した内容を記事にしないとの大前提に、
酒食を行うことになる。
私も外務大臣政務官の時には何度か行った。
「これはオフレコ懇談会だ」と仰々しくは言わないものの、
それは暗黙の前提で行われていた。
記者は様々な情報を聞き出そうとすることが目的だし、
政治家は記者の持つ情報やマスコミの典型的な見方を聞こうとする。
そこにはある意味でのギブ・アンド・テイクの関係がある。
私の場合は日々、外交機密に接していただけに、
オフレコとはいえ慎重にも慎重を期して「酔ったふり」をしていた。
言葉使いには細心の注意を払い、
会合が終わった後はものすごい疲労感をおぼえたものだ。
官僚も地位が上がっていくにつれて、
マスコミとの付き合いも増えてその接し方を学ぶはずである。
にもかかわらず、あの発言とは本当に情けない限りである。