6月9日(水)
昨夜、正式に菅直人内閣が発足した。
滋賀県でいえば、
川端達夫文部科学大臣と田島一成環境副大臣は留任、
三日月大造国土交通大臣政務官は副大臣に昇格し、
奥村展三党総務委員長も留任した。
昨夜のいわゆる閣僚呼び込みでは「菅流」が貫かれた。
通常は閣僚に内定した人が続々と首相官邸に車で横付けし、
すぐに「○○大臣を」と言われて記者会見にのぞむ。
今回は呼び込まれるのも断続的となっていた。
特に、「○○大臣を」と総理から言われるとすぐに、
「総理指示」として重点的に取り組む政策を指示されているようだ。
それは大臣就任記者会見にもあらわれ、
「総理からの指示は・・・」と述べていたのをテレビで見た人も多いだろう。
自民党政権時代には、
大臣を告げられるとすぐに所管省庁の官僚がやってきて、
記者会見で発言する原稿を手渡され、
素直にそれを読み上げることが普通であった。
このことは大きな問題をはらんでいる。
大臣になって慣れた頃に新たな政策をやろうとすると、
「大臣は就任記者会見で~と述べています。
それと矛盾するのでその政策はできません」と官僚に言われ断念する。
こうして、結局は官僚の振り付け通りに動く大臣となってしまうわけ。
そうした問題を払拭し、
あくまでも政治主導を貫くための方策が、
今回の「総理指示」ということである。
満を持しての登場の菅総理。
これからも「菅流」スタイルに大いに期待したい。
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