携帯・スマホの充電時間を3分の1へ 東京大開発

2014-04-07 18:27:11 | 自然エネルギー

携帯・スマホの充電時間、3分の1へ 東大など電解液開発

 携帯電話やスマートフォン(高機能携帯電話)などに使われているリチウムイオン電池の充電時間を画期的に短縮できる電解液を、東大大学院の山田淳夫教授らの研究チームが開発した。実用化されれば従来の3分の1以下の時間で充電でき、電気自動車など幅広い分野で利便性が高まると期待される。

 電気を蓄えて必要な時に取り出す技術は省エネルギー社会実現の中核技術ともいわれるが、使い勝手の向上のためには充電時間の短縮が課題だった。

 現状で最も優れた性能とされるリチウムイオン電池は、電解液の中のリチウムイオンがプラスからマイナスの電極に移動することで充電が行われる。電解液内でのイオンの移動速度が充電に要する時間を左右し、飛躍的な改善は難しいと思われていた。

 研究チームは、神戸市にあるスーパーコンピューター「京(けい)」を用いたシミュレーションで、電気が流れにくく電解液には適さないとされていた超高濃度のリチウムイオンを含む溶液に、イオンが高速で移動する特性があることを発見。開発した電解液は、5ボルト以上の電圧をかけても安定して動作し、電気自動車など高電圧用途にも適している可能性があるという。山田教授は「シンプルで簡単な技術にもかかわらず、性能は非常にインパクトがある。実用化の障壁は低い」と話している。



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