未来機械、ソーラーパネルの自動掃除ロボを開発

2013-03-27 12:35:07 | 自然エネルギー

未来機械、ソーラーパネルの自動掃除ロボを開発

 香川大学発ベンチャーで高松市に開発・製造拠点を置くロボット・精密機器開発の未来機械(岡山県倉敷市)は太陽光発電のソーラーパネルを全自動で掃除するロボットを開発した。水を使わずパネル上を動いて砂ぼこりなどを掃き出す。2014年に商品化し、今後太陽光発電の普及が見込まれる中東や北アフリカ地域での販売を目指す。

 開発した「ソーラーパネル清掃ロボット」は縦43センチメートル、横72センチメートル、高さ22センチメートルで重さは約11キログラム。下部に特殊素材のタイヤ3輪と清掃用のブラシ2本があり、側面にセンサーを4つ付けた。

 タイヤでパネルの上を自走しながらセンサーをもとに自動で位置を補正、ブラシを回転させて砂ぼこりを掃き出す。1時間当たり160平方メートルの面積を掃除する。蓄電池を内蔵し、連続で約2時間運転できる。特許出願中で、今後は国際特許も取得する計画だ。

 中小企業庁から補助金を受けて昨年秋に試作品を開発した。中東地域で実証実験を実施し、効果を確認できたため販売に乗り出す。価格は量産体制が整えば200万円以下に抑えられるという。

 乾燥地ではパネルに砂ぼこりなどが降り積もる。手作業で清掃することが多く数千枚程度のパネルを使う発電出力が1000キロワット(1メガワット)以上の大規模設備の場合、人件費が負担だった。

 日射量が多い中東などの地域では太陽光発電の普及が見込まれている。同社は17年までに中東や北アフリカの主要国で出力の合計が10ギガワット(ギガはメガの1000倍)に及ぶと試算しており、数千万枚のパネルが設置される見込み。ロボットは14年に数十台、15年に数百台販売することを目指す。

 未来機械は発電所のパイプ内部を確認するロボットなどの受注生産を手掛け、12年3月期の売上高は6600万円。



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