ふるさとのエネルギー 茨城県・洋上風力発電

2012-08-29 07:09:35 | 自然エネルギー

茨城県は、鹿島港(神栖市)の一角に風力発電施設用の専用区域を設けて事業者を公募し、都道府県として全国最大規模の洋上風力発電に乗り出した。今年度からは県庁に「新エネルギー対策室」を新設し、再生可能エネルギー普及に力を入れている。根崎良文室長(50)は、県の取り組み強化の背景に「東日本大震災後のエネルギー問題がある」と話す。【杣谷健太】

 −−都道府県としては初めて、洋上風力発電の旗振り役を買って出ましたね。

 東京電力福島第1原発事故を機に、原子力発電を基幹エネルギーとするシステムに対する信頼が揺らいでいます。そこで、事故前から段階的に導入を進めてきた再生可能エネルギーについて、取り組みをより強化することが必要になりました。洋上風車は県内に既に7基設置され、安定した発電が行われています。発電に適した風に恵まれていることは明らかで、県として現実的に最も導入しやすい再生可能エネルギーでした。再生可能エネルギー導入の可能性には地域差がありますが、他にもバイオマスなど地域に応じた再生可能エネルギーを実験的に導入し、県全体のボトムアップを図りたいと考えています。

 −−県は4月に新エネルギー対策室を設けましたね。

 対策室は、国のエネルギー政策の動向を踏まえながら新たな県のエネルギープランを策定するなど、より効率的に県内の再生可能エネルギーの普及を図ることが目的です。実際、対策室ができてからは、住宅用太陽光発電システムへの補助やメガソーラー発電所の適地の有無など、再生可能エネルギーに関する県民や県内外の企業からの問い合わせが増えています。これまでは、関係部局が個別的に対応してきたため、県民からのニーズに十分応じられていませんでしたが、対策室が新エネルギーについての総合調整窓口としての役割を果たしています。

ふるさとのエネルギー:茨城県・洋上風力発電
http://mainichi.jp/feature/news/20120828ddlk06040096000c.html



コメントを投稿