教師に殺された 柔道事故 控訴判決受け入れられない

2013-05-26 03:51:45 | 報道

公務員は保護され過ぎだ 殺してもつかまらない

愛荘町柔道事故控訴 「判決受け入れられない」 滋賀

2013.5.26 02:04

 ■母親、会見で苦悩の胸中語る

 愛荘町立秦荘中学校で平成21年7月、柔道部1年の村川康嗣君=当時(12)=が死亡した事故をめぐる大津地裁判決を不服として、25日大阪高裁に控訴したことを明らかにした母親の弘美さん(45)は大津市内で開いた会見で、「控訴するか何度も悩んだが、このまま判決を受け入れることはできなかった」と苦悩した胸中を語った。

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 弘美さんはこの日午前、愛荘町内の康嗣君の墓前に手を合わせ、控訴する覚悟を伝えてきたという。会見には、満面の笑みの康嗣君の写真と、康嗣君が大好きだった祖母が作ったビン手まりを持って臨んだ。

 報道陣から高裁に求めることを問われると、「事故当日の暴力的な指導の実態に沿って、当時顧問だった男性講師がいかにひどい指導をしていたかを判断してほしい」と話した。

 訴訟で遺族側は、事故当日の元顧問が行った過酷な練習は「虐待だ」とし、元顧問による日常的な暴力も事故につながる背景にあったと主張してきたが、判決では元顧問の日常的な暴力は認定されなかった。

 遺族側の代理人弁護士は「判決で地裁は元顧問の責任をうやむやにした。高裁には事故がなぜ起こったかというところも明らかにしてほしい」としている。

 今月14日の判決では、「元顧問は練習中に生徒に意識障害が生じている可能性を認識でき、直ちに練習を中止すべきだった」と元顧問の過失を認定しながらも、「公務員の過失による損害は公共団体に賠償責任があり、個人はその責任を負わない」として、町に対してだけ約3700万円の支払いを命じていた。



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