飛魚的日乗 (現代詩雑感)

詩のことを中心に書いていきます。

外部

2008-08-03 | Weblog
 もう3年ほど、その思いに苦しんでいるということは、誰にも告げられない。たまに酒の席で口にすることもあるが、不思議な顔をされるだけだ。それはそうで、僕の方も何か答えを期待しているわけではない。行動としてではなく、ただ訪れる思いだから、抱えたままでいれば日常は回っていく。経験的にしか対応できないのだろう。
 なぜ「フットスタンプ」を辞めたいのか。特集に象徴されるとおり、僕にとって「フットスタンプ」は、通常では考えられない外部との衝突だった。また、独りだけでやってきた僕にとって、他者との共同は新鮮だった。そして、そのことで僕も変わることができた。でも、今はうまく関われない。向かっている方向もみんなとは違うと感じる。ひとつの役割が終わり、僕は僕なりに新しい契機が問われているのだ。それは、誰か<に>寄り添って行く道ではないと感じている。
 作品を書くことだけに専心できればいい。ことごとしさからも逃れていたい。外部を内部として、折畳むこと。内部を外部に晒すこと。増殖させること。タンパク質が固有の折りたたみを記憶しているように。ことばを光子のように振動させる。シュレディンガーの猫と共に行く道だといいが。

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