飛魚的日乗 (現代詩雑感)

詩のことを中心に書いていきます。

草の匂

2006-08-26 | Weblog
 さすけは、食べ物も水も、自分では口にしなくなった。メイの時と同じだ。流動食と水を注入器で咽喉に流し込んで、やっと命を繋ぎ止めている。
 田島動物病院の待合室で、失禁しているのか、尿をぽとぽと垂らした。水のように澄んだ尿だ。それを見ていて、「いのちの水」だと思って、いとおしかった。
 帰りに桜の季節に散歩していた「桜山公園」に行って、草の上にさすけと一緒に座り込んで、しばらくぼんやりしてきた。夏草の匂いに包まれまがら、サスケの死を受け入れるしかないと思った。ちゃんと看取るまで、できるだけ一緒にいてあげたい。

すこし回復

2006-08-19 | Weblog
 今日、さすけを田島動物病院に連れて行って、注射と点滴をしてもらった。まだ歩けないが、病院でもらったドッグフードを食べてくれた。水は飲んでくれるので、少しづつでも良くなってくれるといい。

さすけ

2006-08-14 | Weblog
 今日の夕方、突然、さすけが歩けなくなってしまった。あわてて田島動物病院に担ぎ込んだが、痛みがあるようで、せつない声で鳴く。痛み止めを打って貰ったが、原因が不明だ。田島先生も「わからない」と、ぽつんと言った。いまも時々悲しそう声をたてる。しばらく添い寝していたが、何もできず困惑するばかりだ。

停戦

2006-08-14 | Weblog
 ようやく停戦になりそうで、ほっとしている。でも、事態が深刻であることは変わっていない。なによりもイスラエル撤退が先決だ。最終戦争は避けなければならない。

「最期の空が果てたとき、鳥はどこを飛べばいいのか」
(1982年にPLOベイルート撤退時、マフームド・ダルヴィーン)

今は亡きサイードの蒔いた種子が育つことを強く願っている。

 

森戸川源流遡行

2006-08-06 | Weblog
 妻と二人で森戸川の源流を歩いてきた。自宅から車で5分ほどのところに入り口があり、なかなか行く機会がなかったのだが、今日は夏らしく晴れたので、のんびり歩いてきた。二子山へ向かう山道を除けば、歩きやすい林道で、せせらぎの音を楽しみながら、山の雰囲気を楽しんできた。
 今年は黒アゲハをよく見かける。異常気象のせいか、生息地が北上しているとのことだ。山道の湧き水が流れている水溜りに、何羽も水求めて舞っていた。メイが死んでからというもの、なぜか黒アゲハが気になる。メイが死んだ数日後、朝方に窓を開けると、まだ暗い空のほうへゆらゆらと黒アゲハが飛び立つのを見たからかもしれない。
 自宅の近くに、こんな林道があるのは幸せだと思った。これからも休みのたびに出かけようと思う。