飛魚的日乗 (現代詩雑感)

詩のことを中心に書いていきます。

告別式

2006-07-24 | Weblog
 告別式は北池袋の斎場だった。遺影は若い頃の写真だった。遺影の前に立つたら、急に目頭が熱くなって、涙がこぼれた。小声で、ばかやろうと言った。非合理だが、戻って来いと思った。工藤直巳。死んだ友人の名前だ。どこかで、きちんと名前を書いて置こうと思った。やんちゃ坊主で、人の言うことなど聴かないが、気持ちの真直ぐな男だった。

友人の死

2006-07-23 | Weblog
 友人が逝った。20代の頃、いつも一緒にいていろいろな話をしていた。肝硬変で病院に運び込まれて帰らぬ人になった。
 まるで高杉晋作のような男だった。繊細で豪放で、ひたすら酒を飲み続けていた。「酒なくて、なんで己が桜かな」が口癖の男だった。田村隆一の詩が好きだった。死を宣告されても酒を止めなかった。体が病魔に犯されているのが判ると、退職してでも繁華街に住んで飲み続けた。覚悟の死だった。
 訃報を聞いて、「おもしろきこともなき世をおもしろく 棲みなすものは心なりけり」だったか・・高杉晋作の辞世の句を思い出した。
 最期に会っておくんだったと後悔している。明日が告別式だ。遅ればせだが、会いに行ってくるつもりだ。

守り神

2006-07-02 | Weblog
 フットスタンプ13号は秋に発行の予定です。今回はゲストを招いて、作品を寄稿してもらうことになりました。ゲストは川口晴美さんです。

川口晴美さんの主な詩集

「水姫」(書肆山田 1985)
「綺羅のバランス」(書肆山田 1989)
「デルタ」(思潮社 1991)
「液晶区」(思潮社 1993)
「ガールフレンド」(七月堂 1995)
「ボーイハント」(七月堂 1998)
「EXIT.」(ふらんす堂 2001)
「lives」(フランス堂 2002)
「やわらかい檻」(書肆山田 2006)
など

 特集は「嗅ぐ」ということで、僕は書けないで困っています。同人の田辺さんが鼻の手術のために入院したことから、そういう特集のテーマになったようです。僕は、テーマが決まった打合せに出席できなかったので、話の流れが読めませんが、とにかく何か書くしかありません。