飛魚的日乗 (現代詩雑感)

詩のことを中心に書いていきます。

ずぶぬれ

2005-10-10 | Weblog
夕方、気づいたら愛車の後部座席の窓が全開だった。後部座席に侵入した雨粒どもは、容赦なくアルカンタラのシートに潜り込んで、ぐちゅぐちゅ・ぶよぶよの状況をつくりあげていた。泣けた。
 思えば、「本には乗れないが、車になら乗れるし、疾走できる。」と言って、本のためにとっておいたお金をつぎ込んで新車を買ったのは何年前だったろうか。今回、愛車の側頭部の凹みを修理もしないで、本などまとめたせいか、車の泪が噴出したのかもしれない。
 と、他愛もないことを考えながら、鎌倉まで走って、遊吟舎にできたての本を一冊委ねてきた。深田先生には初めてお目にかかったが、ツェランの死んだときに、ツェランに逢いにドイツに行っていたことや、邦訳は先生が始めだというお話をしていただいた。

藝苑 遊吟舎(ゆうぎんしゃ)
場所:鎌倉市小町2―7―8 小町通りスミノプラザ3階
TEL:0467―23―3948