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踏切事故:車輪隙間に?車椅子男性はねられ死亡 神戸電鉄

2013-08-03 | 事件・ニュース
 2日午後0時50分ごろ、神戸市北区有野町有野の神戸電鉄三田線福谷口第2踏切で、三田発新開地行き普通電車(4両編成)の男性運転士(36)が線路上にうずくまっている男性を発見。急ブレーキをかけたが間に合わず、男性は、はねられて死亡した。そばに倒れた車椅子があり、兵庫県警有馬署は、車椅子の車輪が線路の隙間(すきま)に挟まるなどして転倒した可能性があるとみて原因を調べる。

 同署などによると、男性は近くの障害者支援施設に入所する無職、幡中(はたなか)正彦さん(77)。姉と外食した後、1人で施設に戻る途中だったという。乗客約40人にけがはなかった。

 神戸電鉄によると、遮断機や警報機に異常はなかった。何かが線路から高さ74センチ以上で一定時間とどまると障害物として感知し、発光機が光って電車に知らせる装置は、作動しなかったという。道路と線路は斜めに交差する構造になっている。

 施設によると、幡中さんは普段から車椅子に乗り、1人でよく買い物などに出ていたという。女性職員は「いつもにこにこして優しい人だった。『事故に遭わないよう気をつけて』と注意していたのだが。このような事故が二度と起きないようにしてほしい」と肩を落とした。

 お気の毒に。


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