【独占告白】維新の会はマタハラ政党だった 離党した橋下ガールズが「大阪都構想」の大嘘を暴露〈新潮45〉
こちらのニュースについて思ったことを。
マタハラは当然よくないし、子供のことが第一なので、妊娠した以上は誰であれ産休が認められるのは当然というか他の選択肢はないけども、女性だからとか産休だからとかではなくて、議員という「契約更新」もない数年ぽっきりの仕事で長期に休みを取るというのが余りにも好ましくないというのは誰でも分かるわけで、数年限りの仕事で長い休みを取ることになった予見の甘さとか人に迷惑や負担をかけたことは、自他の権利や義務とは別に自覚しなければならないとは思う。
何というか議員の仕事って本来は、普通の会社の仕事とかとは違って、そもそも本業なり家庭なりが別にある人が人生のある数年の期間を完全に空けて他人のために尽力する、という仕事だと思う。
なので・・・この人の事例で言えば、子供を産む予定なら、と限定して語る人が多いから差別的な聞こえになるが、長く休む予定が予見できるならば次の選挙まで待って立候補するべきだったのではと個人的には思う。
私が女性差別主義者みたく見えそうだから言うけど、例えば2年契約ぐらいのプロ野球選手の男性が契約早々に「育休取ります」とか「実は故障もちなんで手術します」とでもいって年棒が決まってから休んだら内から外からブーイングの嵐でしょう。
例えばオッサン議員だったら、既にガンが見つかっていて入院する予定の段階で当選して、議員になったとたんに「ガンで入院します。病休です。」とかだったら、当然の権利だし治療しなきゃいけないのも事実だけど、社会的にはダメでしょう。
さて、個人批判は好きでないので一般的な話をしていこうと思いますが・・・
親や上司は、子供や部下に対して義務を持っているわけだけど、逆に言えば子供や部下が親や上司に対して権利を持っているともいえる。
だからといって、子供や部下が親や上司に負担をかけるようなことをした時に、子供や部下が「権利なので」とデカい顔しないし、親や上司も「お前たちの権利を認めるのは私たちの義務だもんな」とはないじゃん??
現代社会ではその権利や義務として「産休を取る・取らせる」というのもあるわけだけど、基本的には他の権利と同じで空気を読んで行使するものだと思うし、上の人間は権利を行使させる義務はあれど他の権利と同じで空気読まない人に「空気読めよ」という権利ぐらいはあってしかるべきだと思う。
もちろん、「空気読めよ」というその空気が間違っていることが多々あるのも他の権利の場合と同じなので社会全体で「空気」を作っていく努力も必要だと思うけれど。
その「空気」について、産休や育休(育休は男女問わずですよ)が特別なものとして周りがオドオドしたりだとか、特別な権利として主張したりだといったようになっている。
つまり、当たり前の権利が「触れてはならない物」になっている、そういううちはまだまだ日本の社会が未熟だと思う。
産休だろうと育休だろうと、男性も女性も(男性も子育てができる環境にすべきですし海外では女性から戸籍変更した男性が事情で子供を産むことになった話すらもありますが)持てる権利は当たり前に主張できて、逆に当たり前のようにしかし適切な場面で「おいおい空気読んでくれ」が言える社会にはならないものでしょうか。
権利だからと言わんばかりに行使する人もいたり制度自体が未だ女性特権みたいな部分があって、しかも苦言を呈することも許されない一方的な権利であれば、この言葉が使われることは殆ど無いけども状況によっては女性が「マタハラだ!!」「セクハラだ!!」と主張することが広義のパワハラやセクハラの手段となり得ると思う。
しかも、その受け手の多くは一般的には不本意に各ハラスメントの加害者になる性別・世代・地位の人間で人権意識の低い場合が多い人間で、彼ら彼女らにはこの「ハラスメントの主張がハラスメントになる」という旨の表現ができないだろう(という固定観念に基づいた言葉がハラスメント気質ですが)。
結果的には空気を読めない1人の権利の主張が全体の権利を冒して、具体的には例えば特に普通に働いて普通に家庭を持っている女性にとっては雇用採用の面での不利、より昇給・昇進しにくい社会をつくってしまうことになりうると思う。
普通のサラリーマンとかが、計画したかのように入院するスポーツ選手や政治家のせいで「こいつらは給料泥棒!!!」と思われるのと同じ感情を抱かせる可能性があるわけだから。
個人的には産休や育休について、性別・世代・地位を問わず当たり前でしかも双方向の権利になるためには、例えば産休や育休の権利を有する雇用形態だとか取得後の最低勤続年数などを指定できるようにするだとか、そういう内容を詰めておくのもありだと思う。
少なくとも、企業の採用方針や人事を制限し、現場レベルで主に女性で当たり前の権利を行使できない人が多い状況のまま男性差別をする法律を作り、一方で身勝手な一部の人間の権利の主張だけが裁判でまかり通るというのは、あまりにもナンセンスで生産的にもならないと思う。
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