AAC 青戸アスリートクラブ

東京・葛飾の陸上クラブ「元気全開!!」で活動しております。

伝説の男 『トシ!』

2008-11-02 01:51:27 | インポート

青戸AC 練習生の伝説の人と言ったら『トシ!』は外せない。

『トシ!』はおにいちゃんに連れられて、練習会にやってきた。 

坊ちゃん刈り で目はキラキラ輝いていて 「星二つ」 みたいな もうれつ~ア太郎的な顔をしていたのを覚えている。

その年の中青戸小4年生の持久走記録会で確か10位くらいだったと思うが、よほど悔しかったのか、速くなりたくてほとんど毎回参加をしていた。

『トシ!』はリズム感が良くなかった。 『イチ ニ   イチ ニ」と声を掛けてもその次は崩れてしまうくらい悪かった。でも、粘り強かったし負けず嫌いな まっすぐな子だった。 ペース走 ラスト1周のフリーでは 、必ず30m手前でスパートして 青戸ACのスーパースター山藤匠 と競いあっていた。

夏休みは朝錬をし、家では暇があると腕立てと腹筋をやっていた。 腹筋は少し割れていたくらい、本当に陸上漬けだったような気がする。  12月になり持久走記録会 5・6年生合同の予行練習で『トシ!』が3位になった。

その時は嬉しかった。 『トシ!』と「持久走記録会では1位になろう! いや完全なダントツの1位になろう」 と誓った。

当日の『トシ!』は校舎から出てくると、ほかの子たちは ワイワイ ガヤガヤ しているが一人黙々とアップをやっていた。 スゴイ!と思わず頷いた。 実はそういう指示は出していなかったからだ。 自信に満ちた顔つきをしていた、立派なジュニア アスリート『トシ!』がそこにはいた。

号砲とともに、先頭集団3番手について 校庭を一周半回り、青戸公園に出てきた。

距離にして1350mくらいだろうか。 公園をかーちゃん達の甲高い声援を浴びて走り、いやが上でもヒートアップする、荒い息ずかい 緊張感・・・・・。 

前に出ようと何度も果敢に試みたが、結局 『トシ!』はそのまま先頭にたてず、校門に入るゴール手前でスパートしたが、同着3位だった。 

渾身のスパートだった。 

『トシ!』が一年間 自分に科した試練を 垣間見た スパートだった。

 


1 コメント

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この前 『トシ!』を青砥駅で見かけたが、寝癖の... (コーチ)
2008-11-02 07:12:00
この前 『トシ!』を青砥駅で見かけたが、寝癖のついた頭ですぐ判った。

たくましくなっていたよ。 

車を運転していたので、声をかけられず 残念だった。

今度、青戸ACへ招待しましょうか。

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