何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

5/8(木)間に合わない・・車が・・

2014年05月20日 21時31分22秒 | Weblog


間に合わない。
清水インターから東名高速に乗ったが、車が妙な振動を繰り返し始めた。オートマチックのギアが勝手にシフトダウンしてエンジンが高速回転になる。しばらくすると落ち着くが又シフトダウン、それを繰り返し始めた。

最悪の状況が、なが〜いなが〜いトンネルの日本坂トンネルで起こった。シフトダウンしてエンジンが高速回転その回転数は天井知らずであがっていった。突然コクンという振動と音がした途端、運転パネルのギアのところが警告の点滅を始め、エンジンが高速回転のままギアが外れスピードが落ちていく。すぐにハザードランプを着け後続車に知らせるが、トンネルの中には避難できる路側帯がない、スピードはどんどん落ちてゆく、焦っては判断力が無くなる。後続車にぶつけられたらその時はその時だ、トンネルには所々に避難所がある、そこに車を入れるしか無い、それまで走り続けてくれと祈るしかない。スピードは40kmを切りそうになって来た。生きた心地はしなかった。そんな時、わずかなスペースの避難所というより窪みがみえた。車一台なんとか収まるぐらいのスペースだった。そこにひなんするしかない。運転は上手くないというより下手だ。でもそのわずかなスペースに入るしか命を守るすべは無い。
信じられないハンドルさばきで見事にスペースに滑り込んだ。 道路に少しはみ出していて完ぺきでは無かったが、ここで冷静になって、次の手立てを考えた。
過去にも、トンネル内では無かったが同じ状況になった事がある。エンジンを切ってしばらくして再びエンジンをかけると戻った。それをやるしか無い。
やって見た。だが、いぜんはすぐに発進してくれたが、ギヤが上手く噛み合わずいったん出ようとして車道に出たものの動かない、後続車が完全にいなくなってから発進を試みたので、まだ車の姿はずーっと後ろに見えているだけだったが、このままでは追突される。ギアをバックに入れて、窪みに戻る、幸いバックはすんなりと出来て戻ることが出来たが、その時後続車が間一髪で走り過ぎていった。
東名高速は交通量が多く、なかなか途切れることがない、辛抱強くまって、流れが途絶えたところで、再び発進、今度は上手く出ることが出来、なんとかトンネルを抜けた。トンネルを抜けると路側帯がある、いつエンジンがとまっても退避できる、それだけで安心感ができるゆとりも出来た。
その後は、ハザードランプをつけながら車道ではなく路側帯をトロトロ走ってなんとか吉田インターをでた。途中何度も停止し、その度にエンジンを再起動させながら。
一般道に出ても、車は同じ状態が続く。

プロジェクトセブンの会長の大橋さんに電話して、今日は、たどり着けないことを伝えた。
今まで、どんな状態でも仕事をすっぽかすことなどなかったのに、そのことが悔しい。最寄りの駅から電車で行こうとも思ったが、その駅までもたどり着けなかった。

明日の中学校講演までに、この車で磐田市までつけるだろうか、いま、コンビニに駐車してエンジンを休めている。車はもうダメだろう、が、なんとか磐田までたどり着きたい。その後、この車をどうするか考えるしかない。

歩き旅は、自分の身体に鞭打ってでも進めるが、車には鞭は効かない。

まいった。




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