何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

積み重ねる

2015年10月31日 21時22分59秒 | Weblog
失敗を繰り返しながらいろんな事を覚えてゆく。
二度と痛い思いをしないように、二度と辛い思いをしないように、二度と悲しい思いをしないように、二度と…二度と…。
色んな苦悩を回避する方法は覚えてゆくが、何のために生きているのか…その答えはこの地球上に人類が誕生してからこんにちまで誰も見つけられていない。
悩み悶え苦しむ為に生まれて来て、蓄えた経験が次の世代に継承される事も無く、その経験が活かされる前に死の恐怖に怯えながら衰弱していくのだろう。

この地球上で僕達人類は、万能の生き物で有るかのようにおごった考えでいるが、しょせんは地球という生命体にへばりついている微生物、果てし無い宇宙の中ではバクテリア以下の存在でしか無い。
いったい僕達は何のために生まれて来て、何のために死んでいくのだろう。
子どもの頃思った疑問を未だに解けず考え続けている。

そして解けない疑問をテーマにして、考え続け、もがき苦しむ事を歌にして、表現し続けている。
いただき続けて命をはぐくみ、一所懸命、一生懸命生きる事でそのお返しが出来ればと思う。

複雑な設定を積み上げて行く事で、シンプルな音空間を作りあげていく、ミキシングの世界と同じ。
最後まで答えは見つからないが、心地よい音像を作る事をあきらめない事、心地よい生き方をあきらめない事だ。
それが今の僕に出来る事。
積み上げて…積み上げて。

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