何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

557日目 ビートルズバー・ハンブルグ

2005年10月04日 04時17分17秒 | Weblog
10月 3日

 久しぶりに良く眠った。いつものように朝まで起きていてやっぱり10時過ぎに目を覚ましてしまった。でも今日は、起きないで、又眠った。
 目覚めたのは、午後1時半。此処何日も凝りに凝っていた肩が楽になっている。健康には睡眠が一番だ。

 詩を書くことにストレスを感じ始めている。それでも欠きたいという意欲は増殖している。今夜のライブは浜松のビートルズバー・ハンブルグ。7時に出発するまで、パソコンと向き合って詩を書き続けた。完成には程遠い出来だ。だが、テーマは今までに無い深いもの、作り上げるまでには、かなりの時間が掛かるかもしれない。

 当然の事だが、アイデアを書き込んだだけで時間がやってきた。外はもう真っ暗だった。昨日の暑さは、一日で消え、秋の涼しさの中、でも湿度が高い山。ぶっ飛ばして浜松へ。

 8時半にハンブルグに着いた。ライブのためではないお客さんがカウンターに一人いた。しばし休憩して、そのお客さんが帰る前にとライブを始めた。東京から出張でやってきた人らしい。唄い始めたら、ドアが開いて又一人お客さん。東京の話をしていたら、その人も東京からの出張組みだという。2人に増えたお客を相手に唄っていたら、近所のなじみの青年がやってきた。お客は3人に増えた。

 この店では、必ずビートルズナンバーを唄う。ほかのライブでは味わえない、ビートルズを歌う高橋忠史が聞ける店なのだ。ここに集まる人達は当然の事ながらビートルズ大好き人間ばかり。お客さんたちが僕の歌に合わせてハモリを入れてくれる。そんなところから一挙に盛り上がったライブ。最後の曲を唄おうとした時、団体さんの飲み客(ビートルズは関係の無い)が入ってきた。

 老若男女10名ほど、客席についてから唄い始めたのだが、早くも話し始めたのは老の親父。一曲だけ歌ったら終わるからと招き入れたのに大きな声で話し続ける。頭にきた。パワー全開で唄った。まだ話している。
 場所をわきまえる事の出来ない失礼な親父をどなり飛ばしたかったが、我慢我慢。でも、僕は行動を起こした。聞いてくれていた人達には失礼だったが、しゃべっている親父のほうに身体を向けて唄い始めた。そんな僕を無視するように若い女の子に話しかけている最低な親父だ。切れた。

 親父居るのテーブルの上にギターを載せて、それより前に身体を倒して、親父の目の前まで顔を近づけてこれ以上の声が出ないというぐらい大声で「ランナー」を唄った。店に迷惑を掛けたくなかったので、当然のように腹は煮え繰り返っていたが笑顔一杯で唄った。親父黙った。
 どこでも経験する事なのだが、どうして僕と同世代の人間は場を考えずに自己主張をしたがるんだろう。多分、自分自身に誇れるものが無いからなのだろう、あー、情けない。

 3人のお客さんにお礼を言って、今夜はさっさと帰ることにした。でも、不思議に今夜はさわやかだった。東京から出張して来た人達となじみの彼とマスターと、素敵な時間を持てたからかな?。

 今夜も、写真を撮り忘れてしまった。なじみの店だからまーいいか。

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