何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

674日目 ムーハウス

2006年01月31日 18時42分36秒 | Weblog
1月28日

 目覚めたのは、12時近く。エンボスと西部広告の事務所は営業している。その真ん中で、小山さんと僕は眠り続けていたのだ。仕事をしている押切さんやワンワンには申し訳ないが、最高の寝心地だった。

 起き出して、二人で、近くに出来たという風呂屋に出かけた。その風呂屋は152号線沿いからすこしはいったところにあった。1年前からあるという。知らなかった。この道を僕は常に走っていて、このあたりで風呂には入れれば助かるのにと思っていたのだ、が、見つけることが出来なかった。露天風呂もある、いい感じの風呂屋だった。身体をきれいにして、エンボスに戻ると、沼津から渡辺さんという人がやってきていた。
 押し切りさんが昼ご飯を作ってくれていた。それを頂いて、3時近くまでエンボスで過ごし、今夜のライブ会場の、ムーさんの別荘に向かった。

 この後のライブスケジュールは2月もがら空きだ、毎回のライブで、皆さんにライブ企画をお願いしているのだがなかなか難しい。今夜のライブも、次の企画をしてくれる人を探すライブだ。

 主催者はアマチュアランナーの萩田さん。ランナーの仲間や、いろんな勉強会で出会った仲間達を集めて、泊り込みの語り合い。その中でのライブは9時から。
 6時から食事だからというメールを頂いていたので、その時間に到着。競輪選手の稲鶴さんも来ていて、音響機材を運んでもらって、セッティングを済ませてから皆さんと一緒に食事会に参加。
 自己紹介が始まって、まだ来ていない人は除いて30人の人達が語り終わるまで1時間以上掛かった。それぞれにそれぞれの経験を持った人達で、聞いていても飽きなかったが、人の話も聞かないで、チラッと聞こえた話に野次を飛ばし、聞いていないくせに話が長い、と、その隣に座っていた同類の女性とぶつぶつ言っているのが、僕の隣に座っていた。頭を張り倒したくなったが、場を壊してはいけないので黙って堪えた。

 9時になって、ライブタイム。ライブは1時間半を超え、手拍子鳴り響き、大きな声で僕の歌をサポートするコーラスがあったり。ものすごく楽しく過ぎていったのだが、途中僕を苛立たせる野次を飛ばす女が居た。
 先ほどの食事会で隣に座った男とふてくされて喋り続けていた女だ。ライブの途中も、別室ではあったが、その男と大きな声で話し続けていた。その事ですでに頭に来ていたのだが、そのうちに、僕のライブにあぁーだこーだと注文をつけてきた。完全に頭にきた。が、抑えて抑えて、声を荒げずに、このライブは「おひねり」を頂くライブだから、聞いていないどころか、他の人への迷惑をも考えず大きな声で話し続けているような人からはお金をもらう気もないし、その人の意見は、聞く気もないときっぱり言い切って、ライブを続けた。
 その時だけ、めちゃくちゃ不愉快になったが、他の人達が僕を盛り上げてくれていたので、その事をすぐに頭から捨て去って、その後は、皆さんと思いっきり盛り上がって終わったライブだった。

 ライブ終了後は、皆さんの飲み会に参加。僕の歌をはじめて聞くアマチュアランナーの人達は「ランナー」が特に気に入ってくれたようで、さまざまな人と語り合った。星を見ることが好きな人が、大きな望遠鏡を庭に設置していた。その望遠鏡で初めて昴を見た。夜空に浮かぶ星雲「昴」その光は、僕が生まれる何万年も前の光だと思うと、この地上の些細なことで苛立っている自分は小さいなと感じた。

 日付が変わって4時ごろ、勝坂に帰ることにした。車に荷物を積み込んで、出発しようとすると、エンジンが掛からない。車の上には霜が白く張り付くほど寒い中、他の車のエンジンと直結させてやっと動き出した。バッテリーがもう駄目になりかけているのだ。早く、交換しなくては思いつつ、勝坂に。

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