何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

一日

2022年04月30日 06時36分21秒 | Weblog
何気ない繰り返しで一日が過ぎてゆく。
退屈だという人が多い。
僕のように治療法の無い進行性の病気の人にとっては、当たり前の事が当たり前に出来る事が退屈なんかじゃなくて只うらやましい。

同年代の人が、歩いてるのを、テレビで見ているだけでも、うらやましく思ってしまう。
過去に歩けたかもしれないけど、今は歩けないぼくの生き方をもっと考えなきゃ。




  一日

お茶を飲んでる
気が付いたら
沢庵かじって
お茶を飲んでる

猫が通り過ぎた
いつものように
沢庵かじって
お茶を飲んでる

ガラス戸が開いて
人がやってきた
沢庵かじって
お茶を飲んでる

夕暮れ過ぎて
眠りに落ちるまで
沢庵かじって
お茶を飲んでる