何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

明日生きていられる保障の無い病気だから、休んでなんか居られないんです

2017年06月04日 16時58分52秒 | Weblog
ライブの打ち上げの写真を直ちゃんが送ってくれました。
僕はこの時、アパートで一人気持ち悪さと闘ってました。

今日も朝、目覚めることが出来た。
ふらつきは、確実に酷くなっていて、病気は容赦なく進行しているのが感じられる。
ライブの目標があったときは、そこに集中してステージ運びや話の持って生き方を考えていることが出来るので、自分の存在が無くなってしまう死への恐怖心は忘れていられる。
死に物狂いなのはライブの時だけじゃない、朝目覚めることが確約されていない僕にとって1日の何気ない生活すべてが死に物狂いです。
次の目標を早く見定めないと、恐怖心に押しつぶされてしまいそうです。
死と隣りあわせで生きると言うことは、どうせ近い将来死ぬんだからここで死んでもいいとこの間のライブの時のように開き直った力になる時もある。
死の恐怖がパワーに変わった後の虚脱感は、真っ白に燃えた、と言う表現があるがまさしくそれだ、生きたまま地獄に突き落とされる感じかな?。
お客さんとコンサートスタッフで新たな感動を創造している時、僕は楽屋で生きながら死んだように地獄の中をのた打ち回っていました。
でも、やりきった満足感と終わった安堵感で決して苦しいものではありませんでした。
アパートで吐いた事も、翌日起きる事が出来ないぐらい疲れ切っていた事も時が経てばいえる事だからそれほど重要なことじゃなく、又死と向かい合う恐怖に近い時間がやってくる。

次の目標を早く定めないと、と、気持ちはあせります。
明日生きていられる保障の無い病気だから、休んでなんか居られないんです。
ぬかるみだらけの泥沼であっても、しゃく熱の日陰の無い大地であっても突き抜けてゆくんだという目的と目標を見つけないと見定めないとだめなんです。
そうしたらそこで初めて、死んでもいいやと、投げやりにじゃなく、楽天的に気楽に生きられる。
死ぬのは嫌だー。
生きたいようー。

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