何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

ありがとうございました

2017年06月02日 18時34分37秒 | Weblog
有住さん、写真お借りします。
バックの立派な看板はアパートの朝の仲間、末藤さんが(介護していたお母さんが亡くなるという不幸がある中)線香も上げにいけない僕の為に書いてくれました。
アパートの仲間の、松本さんは僕の荷物や身体を運ぶ為に、アパートとルネ小平を何度も往復してくれました。
アパートの仲間の、秋山さんは、タクシーの運転中に仕事を抜け出して会場にやってきてくれました。
沢山ではなかったが熱い思いの支援者が九州・中国・関西・中部地方、北海道から集まってくれ(どうしても仕事の都合で来れない人も熱いメッセージを寄せてくれていた)。
演奏してくれる、松本・奥沢・日高、いずれも信頼置ける人達ばかりだ。
しっかりした音響機材を持ち込んで素晴らしい音を作ってくれた溝田さん、それにサプライズ懐かしい仲間の照明のプロフェッショナルのとよちゃん事豊田さん。
会場の打ち合わせもして、そして皆をまとめてくれたコンサートのプロデューサーをしてくれた佐藤淳。
後は、天気も悪くなり、体調も優れない僕が、精一杯のパフォーマンスが出来るか不安ではあったがやるしかない。
僕を介護するためにサポートについてくれてのは、今ケアマネージャーの資格を取るために、あと一日の研修を残すのみというところで駆けつけてくれた直ちゃんこと高橋直人。
裏方で、広島からやってきて、受付やCD販売を引き受けてくれた城戸ひとみさん。

そんな大勢の人に支えられてコンサート始まった。
ステージが暗転になってCDの「証明~あかし」からアカペラ録音の「証明~あかし」が流れ出す。
ステージ横に置かれた歩行器が曲終わりに近づいて照明で浮き上がる。
滋賀県守山市の玉津小学校から送られてきた児童全員が体育館で歌う、僕の作った児童歌を唄うシーンがプロジェクターで流される。
「歌をあきらめないで下さい」と言う児童代表のメッセージのあと「東京マイラヴ」のハーモニカ演奏をステージ横で僕が始める。
奥沢・松本・日高がステージ位置に着き、ハーモニカを吹き終わった僕が高橋直人に介護されてステージ中央に座るまでギターの演奏が続きそして僕が唄い出す。
ろれつはうまくまわらない、悔しさが募って、笑っているように噴出してしまう、うまく言葉になってくれないがそれでも唄う。
訪問リハビリで来てくれている言葉のリハビリの北さんに、噴出さないように気合を入れて望みますと言ったら、噴出すのは高橋さんのせいじゃなく病気のせいだから気合を入れなくていいんです、逆に噴出しても仕方ないと思ってやれば気負いもなくなって噴出す回数も少なくなるんじゃないですか、と言われていた。
その言葉を思い出しながら、仕方が無いんだと言い聞かせながら唄うんだが舌が思うように動いてくれない、その悔しさに思わず両の目から涙が溢れ出した。
それでも涙をぬぐうことも無くなるべく顔をしっかり上げて唄い続けた。
そんな僕をしっかり受け止めるようにお客さん全員が黙して聞き続けてくれた。
お客様に助けられて僕は落ち着きを取り戻し、涙も乾いて、本番に強い高橋忠史に戻った。
ろれつは相変わらずだが、気持ちも落ち着きこの状態が今の僕の出来る現実なんだ、そう思えるようになり、唄うことよりも語ると言うことを心がけた。
「淋しがり屋」が出来た逸話を語りそのまま歌へ、そして話の内容とおなじく「しゃぼんだま」をお客さんと一緒に唄った。
その勢いで「青春」を大合唱して、お客さんの唄うなか、直ちゃんに抱えられて1部のステージを降りた。

たった4曲しか唄ってないのに、楽屋に戻った僕は、立ち上がれないほど疲れきっていた。
直ちゃんが本番前に買ってきてくれていた酸素吸入器を試してくれたが、一向に立ち上がれる気配はなかった。
うなだれて回復を待つだけの僕に、前川実紀さんが、必死で「本番の神様が必ずおりてくる。」そう祈りながら マッサージを背中から腰に掛けてそして両足を揉み解してくれた。
ひょっとしたら2部はもう唄えないかもしれないと(それでもステージには立つ気でいたけれど)、あきらめかけていたその時実紀さんの祈りが通じたのか身体の血が流れ出したのを感じた。
なおも「本番の神様が絶対降りてくる」、そう念じてマッサージを続けてくれた実紀さんのおかげで僕は立ち上がり2部のステージで唄うことができた。

フェイスブックへの前川実紀さんのコメントだ。

命懸けのライブってまさにこれだと思う。
ライブ後、忠史さんがハケたあと誰も居ないステージに『証明(あかし)』が流れた。
誰も席を立たない。
まるで忠史さんがそこに居るかのように。
曲終わりで拍手喝采。
こんなにココロに刺さりまくったライブはないなぁ。

Vo:高橋忠史
AG:奥沢明雄
AG:日高靖志
Per:松本亮

音響:佐藤淳

6月1日ルネ小平に集まってくれた皆さんが作ってくれた素晴らしいコンサートでした。
まだ疲れが残っていて報告が遅れたことお詫びします。
ありがとうございました。

  …………………………………………………………

 ……………………………………………………………………………

過去の音源からミックスダウンしなおした、
ニューアルバム「ありがとう」ニューミックス2017年版
3000円(送料込み)が完成しました。
収録曲(1 ライブオンザハイウェイ 2 71億分の1の奇跡 3 もっと君と過ごしたい 4 着火 5 奇跡 6 花 7 すみれ 8 夕方 9 大切な人 9 見捨てないで欲しい 11 千の夢ひとつの愛 12 ランナー 13ピッピ)

「熟成」3000円(送料込み)もよろしく。

重圧感満載のやさしさに溢れたシングルCDは
「うまれたばかりのハーモニー」3曲いり1000円(送料込み)

注文はメール(singsong@nippon.email.ne.jp)で「ありがとう」又は「熟成」又は「うまれたばかりのハーモニー」希望と書いて住所氏名をお知らせ下さい。
料金は下記セブン銀行の口座に振り込んで下さい。

これからの病気との闘いを助けてください。
余裕のある方だけ、もしよければブログの購読料として、みなさんの支援(カンパ)お願いできたら有難いです。
決して無理せず余裕のある方だけ、お願いします。
可能な限り今まで通り、ブログ書き続けますので読み続けて下さい。
読んでくれてる人が居てくれるだけで僕の生きる力になります。


セブン銀行  カーネーション支店
普通預金口座  0513518
高橋忠史

セブンイレブンでなくても銀行、郵貯、信用金庫、ネットバンクから振り込めます。
  ………………………………………………………………………

  ………………………………………………………………………………………


高橋忠史のフェイスブック
https://www.facebook.com/tadashi.takahashi.7902
ホームページ音楽の森
  http://www.ne.jp/asahi/tadashi/singsong/
メールアドレス
  singsong@nippon.email.ne.jp
電話  090-8849-0907