何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

過ごした時間に無駄は無い

2016年04月09日 18時04分26秒 | Weblog
おやじ会議にはTシャツに薄手のネルのシャツを羽織っただけで出掛けたぐらい暖かくなってきた。
桜の満開も過ぎいよいよ春本番。
アパートの植え込みにも様々な花が一斉に咲き始めた。

今日の目的は春を思いっきり感じる事。
午後から散歩に出ることにした。
落ちた桜の花で飾られた自転車道を写真に残そう。
そう思って歩行器で歩き始めた。
じゃぶじゃぶ池公園から自転車道にはいると、想像通り花吹雪というほどではないが花びらが舞っていた。
コンクリート板を敷いて作られた歩道とアスファルトの自転車道の間の土の境目にたまった花びらがじゅうたんの様で美しい。
もっと歩きたくなった、そして新緑のもみじと桜の花びらのじゅうたんを撮りたくなった。
もみじはあじさい公園を越えた小平駅の近くに…、暖かくて気持ちがいいので行くことにした。
今日は土曜日ということもあってサイクリングや散歩に来ている人が多く。
歩みののろい僕は、そんなみなさんの邪魔にならないように、歩道は狭くて迷惑かけるので自転車道の左はじっこをとぼとぼと進んだ。
勢いよくすり抜けていく自転車、前から来るのは予測できるから大丈夫だが、後ろから来て僕の身体すれすれに通り過ぎてゆく自転車にはビクッとする。
行きはよいよいだが帰りはこわい。
帰り道の左側は窪みになっていて、今の僕なら左に踏み外したら踏ん張る脚力がないのでもんどりうって転げ落ちるだろう。
そんな恐ろしさは杖を突いて歩いていた最近まで感じた事はなかった。
当然、自転車ですり抜けていく人達は僕がそんな恐怖におびえながら歩いているなんぞ思ってもみないだろう。
痛みも弱みもおびえもさまざまな悩みも、その立場になってはじめてわかる。
その立場にならないとわからない。
その事をわきまえて僕よりもっとつらい立場にいる人と付き合っていきたい。
知ったかぶりしないで、妙ななぐさめ言葉は使わないで、分からなくても理解しようと真剣に向き合えるそんな人になりたい。

もみじを撮って、駅まで行って帰り道。
自転車道の窪みには様々な花が色とりどりに命を咲かせていた。
小さい花、大きな花、ひっそりと隠れるように咲く花、自己主張強く目立つ花、それぞれがそれぞれに役割をもって花を咲かせ、いつもいっているように一輪として無駄な存在は無い。
それは、人も同じだ。
30分足らずで往復できた道を今日は途中何度も休んで2時間掛かって往復した。
その分沢山の発見があり、時間が掛かった分多角的に物事を考えることが出来た。
過ごした時間にも無駄は無いのだ。


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