みそ汁はたまご入り

群馬の山奥・通称ムーミン谷に住んでいる プライベーターラリーストのライブログ

全ダ若獅子二人分完成!!

2011-07-01 19:27:35 | たまご足オリジナルダンパー

今回は長文ですよ

Z3Gたまご入り全ダ若獅子Spec完成しました

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通常はここで取り付けるのでフィッティングは取り付けた状態で

行いますが、

今回の二人は遠方の為、こちらで仮組みして寸法を有る

程度だしてから発送します。

車に取り付けないと正確なフィッティングは出来ませんが

有る程度まではセット状態で寸法を出せます。

ピロアッパー付きの場合は寸法を出しやすいですが

純正アッパー用はアッパーがないのでこちらの手持ちの

アッパーマウントで仮組みして寸法を出します!

ピロ付きがK君用、純正アッパーがH君用です。

全長はフロントのみH君の方が5mm長くしてあります。

プリロードは同じです。理由は直接連絡します。

二人とも全日本ダートラにエントリーすると言うことですので

最近の全日本ダートラの路面に併せて通常のダートラSpecよりも

ラフグラベル用に振ってあります。

別タンク無しでラフ仕様を作るとどうしてもガス圧が高くなって

しまうのが難点です。

そうすると、低ミューや低速域で突っ張り感が出てしまいます。

減衰に関しては、自分が去年の全日本ラリー最終戦でテストした

ギャップの走破性を重視した仕様(通称ハードボイルド仕様)を

ソフト方向に改良して、低速の曲がりづらさを解消させた仕様が
フラット路面から、荒れた路面までオールマイティーに

こなせるのでこの仕様にしました!

これはあくまで個人的な意見ですが

ダートラの場合コースが判っているので低速コーナーでも

進入スピードが速くフロントに加重を乗せることができます。

またウェット路面ではウェットタイヤを履きますので

思ったほどグリップ低下しないので減衰が高くても

曲がりづらさを感じないと思います。

ダートラのセットではこの点を指摘されることは今までの

経験上少ないですね!

むしろステアリングレスポンスの鈍さや切り返しの時の
慣性の残りなどが気になるというインプレションの方が多いですね!

それもこの足に慣れてくると気にならなくなると言う意見が多いです。

ちなみにメーカーではランサーのダートラ仕様にはヘルパー

スプリングの使用を推奨しています。

理由はラリー車の場合、装備が重いので結果的にヘルパースプリング
無しでも十分にプリロードが掛かるので特に問題は無いのですが
ダートラ車で使用する場合(特に軽い車両の場合)、

適正な全長&低めの車高で使用するとスプリングが遊んでしまう

可能性が有る為です。

逆に、全長を縮めてスプリングの遊びを無くすとバンプストロークが

必要以上に増えてスプリングが密着してしまう場合もあります。

また、ヘルパースプリングを使ってプリロードをある程度かけた方が
リヤを動かしやすい等の理由からも、ダートラ仕様には
リヤヘルパースプリングを入れる事をメーカーは推奨しています。

ですが自分ではアイバッハのスプリングを使用して
ナンバー付きのランサーでダートラ車を何台も製作しましたが
極端に車高を下げない限りはバネが遊んだことは有りません。

最近のダートラ場は荒れているので高めの車高を推奨しているのと

ダートラ車も特別な車以外はラリー車とあまり変わらない位

の重さが有るようですので!

動きに関してもアイバッハではヘルパー無しで問題有りませんので

ヘルパー無しで今回も製作しました。

最近の全日本ダートラの動画を見るとかなり路面が荒れていますよね!
足の良い車は同じように飛ばされたり、煽られていても
タイヤが路面から離れません。

タイヤが常に接地していることが重要で、接地していないと
ドライバーが不安感、恐怖感を感じてしまいます。

接地していることで接地感、安心感が生まれ煽られていても
アクセルを踏んでいけます。

それがタイムに繋がると思います。

極1部足が悪くても恐怖感を感じず常にアクセルを踏んでいられるような
ドライバーもいます。
そういうドライバーは足が悪くてもタイムは出せますが
但し、転倒やクラッシュも多いです

タイヤが接地していれば当然トラクションも掛かるので
洗濯板の様な路面でも前に進みます。

タイヤを常に路面に接地させ、トラクションとグリップを生み出すのが
サスペンションだと自分は思っています。

H君は横に実際に横に乗ったことも有るのでどんな運転をしているか

知っているのでセッティングもH君に合わせてセットしました!

H君は非常にスムースにタイヤのグリップを上手く使って走らせます。

K君は横に乗ったことも、走りを実際に見たことも無いのですが

youtubeの走りを何度も見たのですが

先ほど書いた

「極1部足が悪くても恐怖感を感じず常にアクセルを踏んでいられるような
ドライバーもいます。
そういうドライバーは足が悪くてもタイムは出せますが
但し、転倒やクラッシュも多いです」

タイプのドライバーですね

本人も全日本ダートラに出場してみて

「門前のようなギャップと高低差が合わさった路面では、ストロークが足りなくて車が跳ねてしまい、アクセル踏んでもリアが暴れるだけでトラクションがかからず、上っていきませんでした。

それよりも、ギャップがあるコーナーに、もっとスピードを維持したまま横向けて進入したいし、頭の中ではイメージ出来ているのに、転倒のリスクが頭をよぎり、それが出来なかった。という現状に、かなりショックを受け、今の自分の限界を感じております。

今まで走ったことのあるコースでは見えなかった弱点が見えたのが今回の収穫であり、
これを糧にトップとの差を少しでも縮めたいと思っております。」

と的確に自己分析しています。

「今まで、ずっと良いショックをつけるタイミングを遅らせてきて、今まで転倒のリスクと向かい合って、それでもアクセル踏み千切ってきました。笑

しかし、今回の結果を機に、常に路面にタイヤを接地できるストロークのある、ショックを装着し、たくさん練習して慣れ、より速いコーナリングを目指すのが全日本でも勝つ絶対条件かと判断しました。」

K君の自分の走りが固まる前に、最新のサスペンションの動きを覚え

運転を合わせて行くという姿勢に感銘を受けました

天才的センスの持ち主の少し前の若獅子H君と

常に全開走りのイキの良い今が旬の若獅子K君の

これからの活躍に少しでも協力出来れば自分も嬉しいです

但しK君は「ソウイチロウが同期」だそうです

それを聞いた時点でマイナス3,000点ですね