goo blog サービス終了のお知らせ 

風に吹かれて

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

チベット展

2009-12-01 20:09:43 | インポート
友達が招待状が有るので行かない?と誘ってくれたので上野の森美術館に行って来ました。

ユネスコの世界文化遺産に登録されているポタラ宮や歴代ダライラマの夏の離宮だったノルブリンカなど、チベットを語る上で欠かせない各地の寺院や博物館から、美術・文化の名品が集まり、出品全123件(173点)のうち、36件が一級文物(日本の国宝に相当)という貴重な作品が展示されています。

仏像・仏画や法具。迷える大衆を仏の道に引き戻すため恐ろしい顔つきを見せる仏や、女性の仏、慈悲と智慧の合一を示す抱擁する仏など、日本の仏とは違う仏様を見てきました。

密教文化を背景に持つチベット民族が、古代から連綿と培ってきた独特の暮らしの知恵を、漢方や西洋医学と並ぶ伝統をもつチベット医学や装飾品、楽器など興味深く見ました。


カーラチャクラ父母仏立像
銅造鍍金、トルコ石、珊瑚、彩色 / チベット・14世紀前半総高59.5cm / シャル寺

後期密教において、忿怒尊(ふんぬそん)が登場します。これらの仏たちは多くの顔と腕を持ち、明妃と交わり、しかも人々を恐れさせるような外見をしています。4つの顔にはそれぞれ3つの眼があり、24本の腕には金剛杵、鈴、斧、弓、矢、索などが見られ、明妃ヴィッシュヴァマーターを抱いた姿にあらわされます。この仏の名前が、サンスクリット語で時間(カーラ)と輪(チャクラ)を意味することからわかるように、時間の流れを象徴する尊格です。こうした父母仏の姿は一般には見せるものではないとされているため、通常は錦の衣をまとっています。







コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする