TOTO

お気楽主婦のお気楽な日記

薄伽梵

2008-08-26 10:49:15 | 日常あれこれ
「薄伽梵」
サンスクリット語で「バカボン」

先日亡くなられた赤塚不二夫さんが語ってらしたそうだ。
毎日新聞朝刊の記事だ。

「薄伽」が徳で
「梵」が成就。
「煩悩を超えた徳のある存在」

かのギャグ漫画の主人公バカボンの由来はこれかと問われたなら、
赤塚さんはバカボンのパパと同じ顔をしてそっぽを向いたのだとか…。
凄い…。

『サンデー毎日』で赤塚さんの生前葬記事を扱った編集者が書いた記事。
赤塚さんとの交流と人となりが書かれている。
平成11年にガン告知をされた赤塚さんの記者会見。
なんとなく記憶にある。
お酒を飲みながらというトンデモ会見だったような…。
その後、生前葬として雑誌で対談が連載されたんだっけ。
野坂昭如さんとのを読んだ記憶がある。

赤塚さんは「困った君」に手を差し伸べる人だったらしい。
この記事を書いた方もずいぶんと助けられたとか。

「何でもありだよ。でも品がなくちゃダメ」

「世間や常識というやつはいい加減なの。
 だから、本物を分かる人にならないとダメ」。

そんな言葉が宝物になっている。


生前葬の会葬御礼に添えられたバカボンのパパのイラスト。
胡坐をかいたパパが「これでいいのだ!!」
背中を見せたパパが「さよならなのだ!!」

なんかもう、見事な生き様を見せてもらったようで感服。



エッセイ『松のひとりごと』で
おまつがバカボンのパパをヒーローの一人としてあげていた。
人間くさい、ユーモアを持ち合わせた正義の味方。
彼女ににとって、バカボンのパパはそんなヒーローだった。

そのエッセイには作家の宮尾登美子さんからもらった言葉もあった。

「思うように生きなさい。
 それがどんなに辛くても、思うままに生きなさい」

バカボンのパパも、
赤塚さんも、
そして、
ヒーローとはと問われて「熱くて、本気で、スケベな人」と答えた彼も、
「思うままに生きる」現代を象徴するHEROなのかもしれない。


思うままに生きることは大変なエネルギーがいることで…。
思うままに生きるということは戦い続けること。
「熱くて、本気で、スケベな」彼は、まだまだ発展途上の人。
薄伽梵には程遠いだろう。
彼はまだまだの人。
「まだまだ」って言葉にワクワクする。

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