厳冬のマッキンリーに、無謀にも単独で登り、消息を絶った
ガイドを、友人や他のガイドが救出に向かう小説だ。
山岳小説の最高峰と背表紙には書いてある。
確かに、山岳シーンが延々と続き、その描写はすごい。
しかし、前回読んだ「還るべき場所」に比べ、やや、くどい、
長いと感じた。
奥さんのおなかには子供が宿り、新規事業も立ち上げようとして
おり、無謀な命がけの山登りなどやってるところじゃないのに、
単独行に出た主人公は、なぜなのだろう?山に魅入られたのか?
といった疑問が延々と続くのだ。「還るべき場所」と同じく、
哲学的な言葉が出てきて、面白いのだが、心に残るほどでは
ないようにも感じた。
この作者の作品は嫌いではないので、また、読むとは思うが、
少々、読みつかれてしまった。
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