”半落ち”で、見直した横山秀夫の”深追い”を読んでみた。
7編からなる短編集だ。
警察の地方署のいろいろな部署に勤務する7人の
物語で、面白く読めた。
裏表紙に、骨太な人間ドラマと美しい謎が胸を揺さぶる。
とあるが、うまく、表現したものだ。
どれも、それぞれに一味あるのだ。その中から、3編を
選んでみた。たとえば、
深追い:主人公は、思いつめると相手を追い詰めていってしまう。
そんな一本気な警察官が、最後に追い詰めたものは...
無くなった夫のポケットベルにメッセージを流す女。
又聞き:子どもの時、溺れたが、助けようとした学生が無くなり、
自分は生き残ってしまう。そして、警官になる...
仕返し:自分の子供がいじめられっ子だと思っていたが、
実は、ある時から、逆転していた。
そう、どれも、設定、着想がずば抜けているのだ。読後感も悪く
なかった。
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