ラインホルト・メスナーの最高傑作とも言われる
本書を読んでみた。
ラインホルト・メスナーとはどんな人間なのかを
知りたいためだ。
驚いたことに、5歳の頃から、父親に絶壁の山登りの
英才教育を受けていたとのことだ。
そして、ご存知の通り、8000M級の山々を単独で
登山しはじめる。特に、このナンガ・パルバートは、
3度目の挑戦であり、その難易度は、非常に高かった。
その中で、メスナーが、やり遂げるまでの心理描写を
中心に描いているユニークな本だ。
過去、失敗に終わったのは、自分の心、孤独に耐えられる
心の強さを持っていなかったためと反省し、自分の
過去、現在の心理を分析して描写するという、いまだ
かって読んだこともない山行記録なのだ。
正直、読みにくいし、暗いイメージが続くので、飛ばしながら
読んだが、頂上までの最後の登りのところと、天候悪化で
ビバークしたが、一瞬の曇り空で一気に降りたところなど、
素晴らしい身体と精神力の融合した登山家なのだと感じた。
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