ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

フェルメール殺人事件(エイプリル・ヘンリー)

2011年05月27日 | 海外ミステリー(和書)

フェルメールが好きで、この本を手に取った。

すごい軽い作品だった。洋書で読んだ中では
JANET EVANOVICH のONE FOR THE MONEY
に近いか。

田舎娘が、ひょんなことから、遺産を相続して、その中に、
フェルメールらしき絵が入っていたことから、ニューヨークに
いって鑑定してもらうのだ。

すると、偽物だという人と、本物だという人がいて、事件に
巻き込まれていくという筋だ。

軽い作品なのだが、結構、説明がくどいところもあった。


一番面白いのが、主人公の女性の職業だ。

有料ライセンスプレートの文字や番号が、変な意味がなくて、
使ってもよいかを審査するような部署に勤めていることだ。

したがって、ところどころに謎文字が出てきて、最後に意味が
記載されている。たとえば、QS10ALL=QUESTION ALL(謎だらけ)
とか、FX108=AFFECTIONATE(愛してるよ)といった具合だ。

フェルメールへの興味があったので、何とか、面白く読めたが、
文体は、あまり、好きではなかった。

それから、英語を見たわけではないが、どうみても、不自然な日本語
訳を見つけた。

傷口に抗生物質を塗られて、痛みにすくみあがった。という説明の
すぐあとの言葉が、「さあね...クレア(主人公)に聞いてくれ」というのだ。

例文を引けるE-DICを持っているのだが、試しに”さあね”と
入れてみたら、面白い例文がでてきた。

さあね。医者に聞いてくれ。
That beats me.Ask the doctor.

もしかしたら、これに近い英文だったのではないだろうか?
しかし、本当は、「痛てて!クレア!傷はひどいのかい?」
くらいではないのかと思った。

日本語訳しか読んでないのに、誤訳らしきものを見つけたのなんて、
はじめてかなと思った。洋書を読もうとは思わないが、ここの部分だけ
確認したいものである。

 

応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 洋書へ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 世にも奇妙な物語 | トップ | The Closer シーズン2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

海外ミステリー(和書)」カテゴリの最新記事