ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

THE RUNAWAY JURY(JOHN GRISHAM)

2014年05月15日 | 海外ミステリー(洋書)

4年近くぶりのGRISHAMだ。それでも、同じ著者で10冊は、
最高で、やはり、好きな作家の一人だ。

この作品は、好きな方の作品だろう。

まず、この表題だが、日本語の本の題名は、「陪審評決」らしいが、
英語名から、 つけるのは難しかったのだろうと推測する。

ランナウエイから、すぐ思いつくのは、古いかもしれないが、
シャネルズの”おまえを抱いて、ランナウエイ~”だが、
この場合だと、駆け落ちということだろうか。

また、a runnaway boyだと家出少年のことだから、逃げる陪審員
かしら、何のことか?誰かに追われることになるのかしらと思いこんでいた。
確かに、それも、少し意味に含まれているのかも知れない。

しかし、本著の中で、runnaway juryという言葉が出てきた時、
どうも違う意味ではないかと気がついて、辞書で調べたところ、
どうも、”一方的な楽勝”という意味があることに気がついて、
これだと意味が通りそうだと思った。

つまり、12人の陪審員(juror)の陪審が9人を超えて、評決が一致すると、
決定される楽勝の状態を指しているのではないかと思った。

また、これが、映画になったとき、タバコ訴訟の別の映画があったので、
銃訴訟に内容を代えられたらしい。

ということで、ストーリーは、タバコ訴訟のために集まった12人の陪審員と
タバコ訴訟の原告と弁護人グループの陪審員獲得のための活動を描いて
いる。

”12人の怒れる男”とかいう陪審員の映画を見た記憶がある。最初、1対11
だったのが、一人の男が反対して、解き明かしていく中で、12対ゼロになる
感動の物語だが、このストーリーは、もっと、黒い物語で、タバコ会社は、
あの手この手を使って、多数派工作をするのである。

政治で、有権者を買うのは、よくあるが、陪審員も買うとは恐ろしい。

また、登場人物の数が半端でない。多分、過去最高ではないだろうか。
途中からメモをつけはじめたが、80人近くになるだろう。
12人の陪審員と主だった登場人物は把握しておきたいが、数多くの証人は、
まあ、いいかくらいでも十分楽しめる。 

後味も悪くない。 

 

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (人生三年)
2014-05-15 23:57:36
自分も半年ほど前にこの本を読みました。Grishamの作品はまだ3作しか読んでいませんが、大好きな作家です。私はrunawayは「暴走した」「手に負えない」という意味だと思ったのですが、いかがでしょうか?
Unknown (thomaz)
2014-05-16 21:54:29
その方が合ってそうですね。確か、文中で出てきたところが一か所だけだったと記憶してますが、そこを探せませんでした。
ただ、調べていたら、暴走した、楽勝をかけていると考える人もいるようです。
私のように逃げると楽勝をかけていると考えたのは、考えすぎ過ぎかも知れません。
Unknown (人生三年)
2014-05-17 00:05:27
お気に入りの引用によると、526ページのa runaway verdict from a runaway juryです。真偽のほどはともかく、本のタイトルは売上に影響しますので、「陪審評決」で良いと思います♪

このコメントはサラッと流していただいて結構です。
http://austinmc94.wonecks.net/2011/05/23/6-favorite-quotes/

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