4年近くぶりのGRISHAMだ。それでも、同じ著者で10冊は、
最高で、やはり、好きな作家の一人だ。
この作品は、好きな方の作品だろう。
まず、この表題だが、日本語の本の題名は、「陪審評決」らしいが、
英語名から、 つけるのは難しかったのだろうと推測する。
ランナウエイから、すぐ思いつくのは、古いかもしれないが、
シャネルズの”おまえを抱いて、ランナウエイ~”だが、
この場合だと、駆け落ちということだろうか。
また、a runnaway boyだと家出少年のことだから、逃げる陪審員
かしら、何のことか?誰かに追われることになるのかしらと思いこんでいた。
確かに、それも、少し意味に含まれているのかも知れない。
しかし、本著の中で、runnaway juryという言葉が出てきた時、
どうも違う意味ではないかと気がついて、辞書で調べたところ、
どうも、”一方的な楽勝”という意味があることに気がついて、
これだと意味が通りそうだと思った。
つまり、12人の陪審員(juror)の陪審が9人を超えて、評決が一致すると、
決定される楽勝の状態を指しているのではないかと思った。
また、これが、映画になったとき、タバコ訴訟の別の映画があったので、
銃訴訟に内容を代えられたらしい。
ということで、ストーリーは、タバコ訴訟のために集まった12人の陪審員と
タバコ訴訟の原告と弁護人グループの陪審員獲得のための活動を描いて
いる。
”12人の怒れる男”とかいう陪審員の映画を見た記憶がある。最初、1対11
だったのが、一人の男が反対して、解き明かしていく中で、12対ゼロになる
感動の物語だが、このストーリーは、もっと、黒い物語で、タバコ会社は、
あの手この手を使って、多数派工作をするのである。
政治で、有権者を買うのは、よくあるが、陪審員も買うとは恐ろしい。
また、登場人物の数が半端でない。多分、過去最高ではないだろうか。
途中からメモをつけはじめたが、80人近くになるだろう。
12人の陪審員と主だった登場人物は把握しておきたいが、数多くの証人は、
まあ、いいかくらいでも十分楽しめる。
後味も悪くない。
ただ、調べていたら、暴走した、楽勝をかけていると考える人もいるようです。
私のように逃げると楽勝をかけていると考えたのは、考えすぎ過ぎかも知れません。
このコメントはサラッと流していただいて結構です。
http://austinmc94.wonecks.net/2011/05/23/6-favorite-quotes/