NHKで、桂米朝さんの追悼番組があり、見てしまった。
NHKもトップがかわり、少しずつ、質がよくなってきている
のではないだろうか。夜9時のニュースもダジャレ好きの
アナウンサーが代わり、ほっとしている。
この追悼番組も、なかなかよく出来ていた。
上方落語復興者と位置づけられるが、いかに、上方落語が
瀕死の状況だったかがよくわかった。
いや、東京の落語も、ある意味、立川派の活躍など、いろいろ
なもめごとの中で、切磋琢磨して生き残っているのかも知れない。
NHKのこの番組の質の高さを感じたのは、まず、追悼番組
なのに、しっかりと、短くない2席を完全に放送したことだ。
その選んだ演目も、非常に味のある「軒づけ」「住吉駕籠」の
二つだった。
どちらも、味わいがあるのと同時にこっけいさもあり、名演だ。
また、質の高さを感じたのは、他の方のインタビューにも出ていたし、
アナウンサーにも出ていた。
米朝さんが、あんなに好きだった落語が、一時、つらくなり、それから、
また、落語が好きになったときには、落語は、人生の一部になって
いて、人間の生き方を学び、人間を描く芸になっていたような言葉は、
非常に重く感じた。
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