直木賞のおすすめに入っていた本書をよんでみた。
花魁の頂点にたつ葛城が、忽然と消えた。
一体何が起きたのか?失踪の謎を追うため、関係者の
ひとりひとりと、葛城について話を聞いてゆく。
吉原そのものを鮮やかに描き出した時代ミステリーの
傑作。と背表紙にうたっているが、まさにその通りだろう。
まるで、ミュージカルのコーラスラインを想起させる
インタビュー形式の物語だ。いつまで、続くのかと
思いきや、最後まで、この形式は続く。
そして、最後の方まで、いったい、どんな事件が、
起きたか判らないようにしているのが、素晴らしい。
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