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ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

A DARKNESS MORE THAN NIGHT(MICHAEL CONNELLY)

2008年04月12日 | 海外ミステリー(洋書)
マイケルコナリーの二人の主人公の競演した作品だ。

Harry Boschと、Blood WorkのTerry McCalebの2人が
競演する。

Blood Workを読んだ人は、読むしかないという感じだ。


①A DARKNESS MORE THAN NIGHT

最初から、協力して捜査するストーリーではない。

ボッシュのことを真犯人の企みから、マッカレブに
容疑者と思わせるところから始まる。

それは、犯行現場に置いてあったはずの一個のふく
ろうの置物の紛失から、始まる。

レオナルド・ダ・ヴィンチとほぼ同時代のオランダの
画家ボッシュの地獄絵図の中に、同じ『ふくろう』が
いて、地獄を上から眺めている姿を発見する。

ボッシュの家にも、この古い画家のポスターが貼られ
ている。

*画家、ボッシュについては、下記サイトで見れます。
http://art.pro.tok2.com/B/Bosch/Bosch.htm

ここまでは、非常にスピーデイーで、面白く読めるし、
この画家の存在を知って、わくわくした。

その後、ボッシュは別の殺人犯の裁判で証言するのだが、
裁判中に、並行して、容疑者として、公にされそうに
なり、裁判の証言どころではなくなり、絶対絶命となる。

ここで、捜査協力から外されたマッカレブが、ボッシュ
の容疑を解くために、知恵を絞ることになる。

ボッシュシリーズは、初めて読んだLost lightなどの
ように、やや重いが、人間の奥底の感情を描いた重厚
な作品もあるが、この作品も、それに近い部分がある。

アマゾンの書評でも、評価の分かれるとのことだ。
確かに、最後にマッカレブがボッシュの家に行って話す
二人の会話は、夜以上の暗闇なのかも知れない。


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