強力伝は、子供のころ、漫画になったのを見た記憶がある。
その時も感動したが、小説で読んでみて、更に感動が倍増した。
それ以外の短編、八甲田山、凍傷、落とし穴、山犬物語、孤島と、
どれも、秀作で、面白く読めた。
人間の仕事の中には、人生をかけた仕事、人間の限界に挑戦する
仕事というものもある。
また、通常の生活とはかけ離れた環境の中で生きることの難しさ
など、いろいろ、感じさせられるものがあった。
一方、落とし穴など、酔っぱらって道を間違えて、山犬用の落とし穴
に落ちた人が、すでに、穴の中にいる山犬と緊張感の中で、一晩を過ごす
というストーリーだ。
これなど、ショートストーリーとしては、素晴らしい出来栄えではないかと
思う。
新田次郎は面白い。
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