ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

東野圭吾(犯人のいない殺人の夜)

2007年10月27日 | 国内ミステリー
東野圭吾の7作品の短編集を読了した。

東野圭吾の作品は、切れ味がある。

それは、短編集で、更によく感じる。
一方、意外性の結幕が、後味を悪くさせる
場合もあると感じた。

1.小さな故意の物語
これが、小さな恋の物語のごろあわせと、
読み終えた今、気が付いた。
この作品が、ガリレオにつながるのか
と思える面白い作品だった。
7編の中では、一番気に入った作品だった。

2.闇の中の二人
意外な展開に、ちょっと、後味の悪い作品だった。

3.踊り子
こちらも、やはり、後味の悪い作品だった。

4.エンドレスナイト
よく出来た作品だと思った。
大阪の道頓堀とか、昔、少し歩いたことが
あるので、懐かしくも感じた。

5.白い凶器
これには、驚いた。メッセージ性のある、奥の
深い作品だった。
まさかの動機である。

6.さよならコーチ
やや、好みではない部類の作品だ。

7.犯人のいない殺人の夜
表題作だ。
犯行時の夜と、今が、交互に描かれる。
又、そのときの語り手が、違うという
挑戦的な作品だった。
読み終えて、題名の意味がわかった。
こりにこったミステリーだ。
他の作品と異なり、EQに掲載されたという
ことは、本格ミステリー?なのか。

その終わり方も、すごいという言葉しかない。


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