解説者によると、店頭で一番安心してお勧めできる山岳小説の作家だそうだ。
確かに、この作品もなかなか、面白かった。ちょっと、ボリューム的に
500ページはしんどかったが、ニュージーランドの名峰アスパイリングを
舞台に、遭難事故と、保険金殺人の冤罪事件が複雑にからみあいながら、
話は進んでいく。
冤罪事件については、少々、あきれかえり、苛立ちを覚えたが、最後には、
救いもあり、ちょっと、ほっとする。
ニュージーランドの山々は、指輪物語の映画の舞台になり、その美しさには、
以前から興味を持っていたが、本の中でありながら、更に、あこがれを
いだく存在になった。
もちろん、とても、今の実力では登れるようなレベルの山ではないが。
この本の題名については、なぜ、南極風なのだろう。と、ちょっと、
疑問に感じていた。それは、今でも、少し、感じている。
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