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ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

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ITデフレ、ミスリード?単なる誤用?

2006-08-18 10:33:41 | IT
IT ITデフレって何? - goo ニュース

元記事の引用はしないが書かれていることはまさにそのとおりだと思う。
「デフレ」という用語を単に間違って使っているだけなら、
「バカだな」で済むが、
意識してデフレに対する意識をミスリードしようというのなら悪質だ。
(気になる方は元記事をご覧下さい)

そもそもプラズマディスプレイを引き合いに出すでもなく、
IT産業のうちいくつかは以前から「構造不況」といわれてきた。

メモリもそのひとつで、
大規模な設備投資を必要とし、量産に入ると劇的に価格が下がる。
採算が取れなくなって、より高性能な製品に移らざるを得ないが、
それには設備を「全とっかえ」する必要があって、
また大規模な設備投資が必要となる。

この繰り返し。
日本企業の多くがメモリから撤退したり、メモリ部門を切り離し合併した。
そして次世代メモリ量産のタイミングを失し、今やサムソンの独壇場。

液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイと同じことが繰り返されている。
これを「ITデフレ」と言えるのか。

あえて「ITデフレ」と言えそうなものがあるとすれば、
それは消費者物価指数の計算式。

これもずいぶん以前から言われていることだが、
物価指数の計算の際、同じものの価格がどう変化しているかを見ている。
例えば、中型タクシーの初乗り料金とか、喫茶店で飲むブレンドコーヒー代とか。
この中にはパソコンも入る。

ご承知のようにPCは3ヶ月ごとに新製品が発売され、その性能向上が著しい。
1年たてば性能が3割5割上がるのはごく普通のことだ。

これらは同じ価格で性能が上がる、あるいは価格の上昇より性能のアップが大きい、
ということは、同じ性能のものはがくんと価格が下がるのだ。
つまり物価指数で見れば、90(-10%)、80(-20%)と言う数字になり、
見かけ上「デフレ」効果をもたらす。

こういう価格下落の激しいものを
物価の計算に入れるのは無理があるのかもしれない。


ついでに価格下落のすごさを知ってもらうために書くと、

10年前に8MB!のPC用メモリを5万円で買ったことがあるが、
当時、業界の人に「そりゃ安い!」と言われた。
いまは1GB(メモリ容量で128倍、性能=読み書きの速度は二十数倍)
が1万円しない。

容量だけで見ても1/640。
性能を価格に評価すると、1万分の1くらいになる。
10年でね。
大体、毎年半額以下、6割の下落の計算です。
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