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映画「真夏の方程式」@109シネマズ木場

2013-07-05 16:44:34 | 映画感想
2013/7/1、109シネマズ木場。
   
福山雅治、吉高由里子、杏、北村一輝、前田吟、風吹ジュン。



湯川学(福山雅治)は景勝地の玻璃ケ浦でのレアアース開発調査の説明会に参加。
開発反対派グループのリーダ格、川畑成実(杏)は、湯川が泊まる旅館、緑岩荘の一人娘。
旅館には説明会に同席していた元警視庁刑事、塚原正次(塩見三省)も同泊していた。

翌朝、塚原が海岸の岩場で死体となって発見される。
酔って堤防から墜落して死んだものと思われたが不可解な点もあった。

県警は事故死の見方だったが、元警視庁捜査一課刑事の死は警視庁の関心を寄せるところとなり、
多々良管理官(永島敏行)は、草薙俊平(北村一輝)に捜査を指示する。

宿泊客に湯川がいることを知った草薙は、岸谷美砂(吉高由里子)を現地へ飛ばす。

果たして塚原の死因は一酸化炭素中毒だった。

岸谷は塚原が以前検挙した殺人犯、仙波英俊(白竜)の事件との関連を調べ始める。

湯川はレアメタル調査はそっちのけで、旅館の甥っ子、恭平(山崎光)に実験をして見せつつ、
事件の解明に知恵を巡らせ、ある仮説を立てていた。

果たして、事件の真相は。

緑岩荘の川畑一家に隠された秘密とはなんなのか。
玻璃が浦を巡る謎は解明されるのだろうか。

**

東野圭吾の同名推理小説の映画化。

お話としてはまずまず面白い。
開発計画は途中から展開の外になってしまったのでどう決着したのか気になる。

動機と凶器があって、自供があれば冤罪が成立するのか。
この場合、冤罪(=濡れ衣)ではなく、自発的替え玉(身代わり)であるから、
初動で疑義がなければ、無実を証明するのは難しいのかもしれない。

どちらか一方に感情的に加担するのではなく、
あくまで論理的に判断しようとする湯川の性格は良く表現されているが、
「すべてを知ったうえで判断する」ことは物理的に不可能。

人には限られた情報収集能力しかなく、限定された情報で判断せざるを得ない。

物理実験と言っても大した数式も理論も用いず、携帯の姿勢を制御する仕掛けもない。
あれじゃ、真下の海中どころか青空しか映らないことだってあり得るのに。

あんな低レベルの仕掛けで何度もトライするくらいなら、
リモコン潜水艦でも作れよ、と思いました。

ヒロインが内海薫(柴崎コウ)から岸谷美砂(吉高由里子)に変更になった。

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2 コメント

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クマネズミさんへ (KGR)
2013-07-11 10:03:36
何を最も価値あるものとみるか、立場によってもその人の人生経験によっても判断は違うでしょう。
また相手の価値判断をどこまで容認するかも様々かもしれません。
「ダメなものはダメ」式の判断も必ずしも否定はできませんが、世の中0か1かで行かないところが難しいところですね。
このあたりは湯川氏もそう言ってましたが、その論理に賛同します
全てを知ること (クマネズミ)
2013-07-10 21:37:46
今晩は。
おっしゃるように、人は、湯川の言うようには「「すべてを知ったうえで判断する」ことは物理的に不可能」であって、どうしても「限定された情報で判断せざるを得ない」わけで、その場合でも、客観的な情報を積み重ねただけではなかなか「判断」に結びつかず、最後はエイッと飛躍せざるを得ないのではないかと思われ、そんなところから、本作に登場するような環境破壊反対派の「相手が何を言おうと駄目なものはダメ」式の運動にも一理あるのかなとも思えるところ、しかしそれでは社会全体の利益にあるいは反する結果を招来しかねないとも考えられ、なかなか難しいところではないかと思いました。

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