巣立ち直後の燕の子
5月23日〔木〕快晴 やや風強し
近頃は子雀のショット不作に悩んでいる。
きのう漸く小2の男前な子雀をゲットした。
なかなかの面構えが気に入った。
残念なことに可愛子ちゃんには出逢わない。
でも今日は滅多に出くわさない燕の子を捉えた。
燕は5月〜7月の間に2度子育てをする。
今時は1番子群が巣立ちをする。
それを拾ったのである。
親燕のあとをヨタヨタと付いて来て、目の前の電線に二羽ながら止まった。
親は直ぐに飛び立ち、間もなく戻って来ると口移しに餌を与えた。
その瞬間を撮り損ねたのが残念だったが、子燕はまた飛び去った親鳥をしばらくはキョロキョロしながら待っていた。
待つことしばし、親鳥がピチュピチュピーと近づいたかと思うとそのまま身を翻した。
その刹那、子燕はパッと飛び立ち二羽ながら何処へか飛び去った。
“着いといで〜”と言ったのだと思う。
その場からの帰り道である。
コンビニの前でお母さんが手招きをしている。
視線の先を見ると、ランドセルを背負った子雀がニコニコしながら駆けてくる。
やがてお母さんは、近づいて来る子雀に両手を広げて、駆け込んでくるのを待った。
ゴール!親子はきゃっきゃとはしゃぎながら抱き合って車に乗り込んだ。
ここでもこのベストな光景を捉えるのを忘れた。
どうも近頃動作が鈍いのである。
〈燕の子 やがて一閃 宙返り〉放浪子
季語・燕の子(夏)