就任中継を見ておりましたら、明け方になってしまいました。いつもなら起きる時間です。
それにしても毎度ながらのビッグな就任イベントですよね。これをハイビジョンの大画面で
視聴されておられた方は圧倒されていたことだと思います。
でも、雨天であったためか前回までのものとは違って、アメリカ国民の熱気というものが
伝わってこなかったとは思いませんか。それにメラニア夫人の緊張気味の表情がなんとは
なしに気になっていました。
今朝の新聞記事を読んで、「ああ、これか?」と思いました。ファーストレディ役は娘の
イバンカさんが務めるとの憶測がされているという報道です。
であれば夫人にとっては気分のいい話ではないはずですよね。もともと人様の注目を
集めるご婦人としては、お二人はライバルみたいな関係でしょうから。
もうひとつ深読みすれば、トランプ帝国の危機管理として、夫人の一人息子バロン君を
夫人とともにニューヨークに離れて住まわせておくという物騒な推測も成り立ちます。
身近な人々の内と外に波乱を抱えていることになりますね。
さらに懸念される材料として、トランプ氏の宗教がプロテスタントの中でも強烈な運命
論を主張したカルバン主義長老派であると某評論家が言っていたことです。
ご存知の方も多いと思いますが、カルバンは「職業は天与であるから蓄財は天が許
された行為である」と説いて資本主義の宗教的背景を生んだ人です。
ですから彼の成功と強気の発言には選民意識がありありと見える気がします。就任
演説でも「神は私を最高の大統領にするだろう・・」といったフレーズがありましたよね。
まるでイギリスのジェームス1世の王権神授説を聞いているようでした。
さらに、イバンカさんは夫の宗教であるユダヤ教にわざわざ改宗していたとも聞いて
います。ユダヤ資本が強大であることはどなたもご存じでしょう。閣僚は金持ちと軍人
が主軸です。これって17世紀の絶対王権を思わせる布陣ですよね。
おまけに選挙戦術はポピュリズムの最たるもの。それで政権を奪取したのですから
勝利は勝利です。絶対王権のアメリカが誕生したのです。すでに、ロシアも中共もこの
くらいのことは読んで対応するはずです。「核のフットボール」はもう彼の傍にあります。
憲法上、「諸国民の公正と信義に信頼」せざるを得ず、かつ交戦権を封じられた日本
国民の一人の仏弟子としては、ただ「南無阿弥陀仏」と唱えるばかりです。
< トランプや 名もめでたけれ 春の季語 > 放浪子
一月二十一日(土) 朝は雪 昼前に日差し 午後時折小雪
トランプ報道のため就寝午前四時、八時起床。
二車線の車道が一車線になるほどの降雪。
川へは行けず、ホームアローン。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます