みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

また子雀たちの受難

2019年01月31日 | 俳句日記

一年前の船戸結愛ちゃん

1月31日〔木〕雨

又もや子雀の命が奪われた。
野田市の栗原心愛(みあ)さんが、たった10年で父親から人生を奪われたのである。
記事を読んで忽ち結愛ちゃん事件を思い出した。

心愛さんが死亡したのは1月24日という。
丁度結愛ちゃんが3月2日の死亡に至る最後の受難が始まった時期である。
まる3年間の受難に耐え続けた末のことであった。

心愛さんも1年半前には転校先の小学校で父親のイジメを訴えている。
暴力が始まったのが何時か判明はしていないが、結愛ちゃんと同様長い長い受難があった筈だ。

その間の子雀たちの苦痛と孤独と情けなさを思うと、腹の中が煮えくりかえる。
然も、何人もの大人が接触していたにも拘らずに
である。

心愛さんが父親からのイジメをアンケートに書くには相当の覚悟と勇気を奮ったに違いない。
にも拘らず大人は、社会は今回も救えなかった。
制度の問題では無い、愛と勇気の問題だと思う。

二人の名前に「愛」と有るのが暗示的だ。

〈子雀に 天も涙し 冬終る〉放浪子
季語・冬の雨(冬)




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