みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

台北駅前の繁華街に鳴り響く空襲警報

2018年07月31日 | 俳句日記


林森公園からの帰り道、台北駅前の繁華
街を歩いていると、やたら日本語の看板
が目についた。


戦前からの医院らしい。
開業許可証の年月日がそうなっていた。


「銀座」はやはり日本のブランドか⁉︎


「ぼろパン」ってなんだ?
どうやら「ぼうパン」のことらしい。
ゴチック体のロゴが日本とは違ってる。


オイオイ!とんこつラーメンは博多タイ‼︎
福岡市民としては強く抗議します。

日本人として恥ずかしくなったのが冒頭
の「吉野家」の看板である。
この交差点は、三越台北駅前店から一筋
西に入ったところにある。

日本で言えば銀座三丁目の交差点みたい
な目抜き通りなのだ。
「三愛」の場所に「吉野家」かよ⁉︎と思
ったら、どうやら地元資本だった。
吉野家さんには大変申し訳ありません。

そんなことを考えながら、遅い昼食を摂
りに中華食堂に入った。
途端に街にはサイレンが鳴り響き、客の
スマホに緊急発信が届く。

異邦人の我々のものにも届いた。
現地の人たちは平然としている。
文字を追うと、緊急、演習などの文字が
並んでいたので、それと理解が出来た。

翌朝の新聞によると蔡英文総統臨席の下
例年の軍事演習が行われていたようだ。
訓練中のF16が墜落したとあった。
まさか昨日目撃した奴でもなかろうが。

〈台湾の 勇士を悼むか 雲の峰〉放浪子
季語・雲の峰(夏)

7月31日〔火〕晴れ 風去り止まず
つくつく法師の声を聴いた。
えっ!と思ったが立秋まであと僅か。
暦の上では明日から秋の季語となる。

今年は春から事が多い。
内外共に重大事ばかりだ。
大自然まで予測がつかなくなって来た。
時の流れが早く感じられるのも頷ける。

「年号が変わる時には何かが起こる」と
三代を生き抜いてきた母が言う。
来年で私も三代に足を掛ける事になる。
只々、我が国と極東の安寧を祈るのみ。