みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

明石大将と林森公園

2018年07月30日 | 俳句日記

日露戦争に於いて対露工作で勇名を馳せ
た明石元二郎大将は、大正7年(1918年)
に第7代台湾総督の任にあった。
鉄道の建設や学制の整備に尽力された。

しかし、赴任後わずか一年四ヶ月後に病
を経て亡くなられている。
ご遺体は遺言に従って台湾に葬られた。
台湾の人々はその地に明石神社を建立し
て、ご威徳を偲んで下さった。


今では、台北市の墓地であったその地一
帯が林森都市公園として整備されている
が、当時の鳥居は明石総督の顕彰碑と共
に残されて台北市民に親しまれている。

明石大将は筆者の古里、福岡藩の士族の
お生まれであった。
福岡の愛郷党「玄洋社」にも名を連ねる
福岡市民の誇りのお一人でもある。

もう45年も前になるが、筆者は大将の
お孫さんと一緒に、ある代議士の選挙を
戦ったことがある。
台湾が大変な時に、この地に立ったこと
に奇しき縁を感じざるを得ない。

〈林森の 鳥居に鳴きて 四十雀〉放浪子
季語・四十雀(夏)

7月30日〔月〕照ったり曇ったり
台風の余波の風が心地よい。
取り敢えず被害が少なかったのは幸いで
あった。
なんだか極東情勢を象徴するように想定
不能な台風であったが、どの国の子雀達
にも害が及ばぬように終息して欲しい。