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みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

夏場所

2019年05月26日 | 俳句日記

少し重そうな大統領

5月26日〔日〕晴れ

早朝から準備をしてゴルフ外交。
ランチを挟んで相撲観戦、場所は両国国技館。
そして、着替えもやらず炉端で親睦。
いやはや世界の両トップともに凄い体力です。

しかもこの間、頭の中はフル回転している筈、
招いた方も招かれた方も、オフレコ会話の中での
世界を相手の重要課題の相談事。
並の神経では持ちませんよね。

国賓二日目の今日もどうやら無事終えました。
両国の関係者はひとまず安堵して眠りについた事でしょう。
皆さまお疲れさまでした。

〈夏場所や 両国ゆえの 重さ哉〉放浪子
季語・夏場所(夏)

トランプ大統領いらっしゃい。

2019年05月25日 | 俳句日記

Mr.トランプにとても良く似合うワン公


5月25日〔土〕晴れ

何時ものモスの入口に、胸のところだけが白い真っ黒なワン公が繋がれていました。
少し垂れ眼の実に人懐っこい奴で、頭を撫でてやると立ち上がり今にも顔ペロしそうです。

愛犬家にとってワン公は子供や恋人みたいなものですから、過度に馴れ馴れしくするのはマナー違反ですよね。
慌てて「お座り!」と制するとご覧の通り。

その時ふと思ったのです。
中にいらっしゃるご主人様はきっとトランプさんのようにがっしりしたアメリカ人ではないかと。
店の中に入ると、ドンピシャの方がバーガー中。

ラストベルトのワーカーの様な人です。
“あぁやっぱり”



国際政治アナリストの伊藤貫さんが、トランプ大統領のお人柄について就任直後に語っていたのを思い出しました。
ご存知のように彼は大富豪の息子です。

子供たちは皆、リムジンクラスの車で送り迎えされている小学校に行かされましたが、そこの子供達には馴染めず、放課後はパブリックの生徒たちと遊んでいたそうです。

ビジネスの世界にデビューしてからも、決してエスタブリッシュの面々と懇意にする事はなく、平気で彼らの論理を「ヘイク!」となじっていたそうです。

日本で言えば清盛、信長クラスの異端者なのかも知れません。
そう意味からしても、安倍首相は得難い友なのでしょう。

私は今上の両陛下との会見に注目したいと思います。
キリスト教圏では五月は“マリア月”。
何事もなき様に祈りたいものです。

〈初夏を 過ごして令和の 夜明けかな〉放浪子
季語・初夏(夏)

涼し

2019年05月24日 | 俳句日記

緑がずっと連続していた。


5月24日〔木〕快晴 風あり

今日は暑かった。
各地で真夏日が観測されたらしい。
福岡はやや風があったので助かった。



正午過ぎからはまた母の所に居たので、暑さを感じることは少なかった。
帰ってからひと風呂浴びて、落日の中を買い物に出掛けたが再び汗をかいてしまう。

目的を果たしてモスに涼みに入る。
快適空間ゆえになかなか出られず、読み物に夢中になっていたこともあって、店を出たのは9時近かった。

帰路で、もうひとつ涼しさを見つけた。

〈シグナルの 緑涼しや 宵の街〉放浪子
季語・涼し(夏)

この句は便利だ。
秋は“身に沁む”
冬は“凍てつく”
春は“春めく”などと使えば、
立ち所に四季の句が出来上がる。

「緑」の使い勝手の再発見であった。



燕の子

2019年05月23日 | 俳句日記

巣立ち直後の燕の子


5月23日〔木〕快晴 やや風強し

近頃は子雀のショット不作に悩んでいる。
きのう漸く小2の男前な子雀をゲットした。



なかなかの面構えが気に入った。
残念なことに可愛子ちゃんには出逢わない。

でも今日は滅多に出くわさない燕の子を捉えた。
燕は5月〜7月の間に2度子育てをする。
今時は1番子群が巣立ちをする。
それを拾ったのである。



親燕のあとをヨタヨタと付いて来て、目の前の電線に二羽ながら止まった。
親は直ぐに飛び立ち、間もなく戻って来ると口移しに餌を与えた。

その瞬間を撮り損ねたのが残念だったが、子燕はまた飛び去った親鳥をしばらくはキョロキョロしながら待っていた。







待つことしばし、親鳥がピチュピチュピーと近づいたかと思うとそのまま身を翻した。
その刹那、子燕はパッと飛び立ち二羽ながら何処へか飛び去った。
“着いといで〜”と言ったのだと思う。

その場からの帰り道である。
コンビニの前でお母さんが手招きをしている。
視線の先を見ると、ランドセルを背負った子雀がニコニコしながら駆けてくる。

やがてお母さんは、近づいて来る子雀に両手を広げて、駆け込んでくるのを待った。
ゴール!親子はきゃっきゃとはしゃぎながら抱き合って車に乗り込んだ。

ここでもこのベストな光景を捉えるのを忘れた。
どうも近頃動作が鈍いのである。

〈燕の子 やがて一閃 宙返り〉放浪子
季語・燕の子(夏)








木漏れ日の毛づくろい

2019年05月22日 | 俳句日記

五月晴れの夕日

5月22日〔水〕五月晴れ

昨日の小満の太陽は、時節を梅雨明けまで飛ばして真夏日の予行を提供していました。
今日は五月晴れ、新緑はいよいよ青く、薫風は汗ばまんとする肌を五月に引き戻します。


上着脱ぎたし、までも無し。

猫もまた、木の下陰に隠れるでもなく陽射しを浴びながら心地良さげに毛づくろいをしています。



こちらをチラチラと見ながらもオシャレに余念がありません。



そのうち納得のいく仕上がりをみたのか、粛然と立ち上がり、歌舞伎役者が大勢の付き人に見送られ花道へ向かうが如く、しゃなりしゃなりと私の前を通り過ぎました。



途中ではたと立ち止まり、



楽屋の方を見やる姿は“なにこれ!演出?”と言うが如きタイミング。
少しく進んだその先の幹に隠れた姿を見れば、舞台に踏み出す、まさに役者のその姿。



ヘタな昼ドラよりも見応えのある演技でした。

気淑く風和ぎ、鏡こそ無いものの、猫の粉飾を目の当たりに薫風を嗅ぐ心地。
皐月の緑葉の下は巧まぬドラマがあります。

〈五月晴れ 下夫々の 役者かな〉放浪子
季語・五月晴れ(夏)