みなさん、こんばんは。
今日も一日スッキリしない天気で、肌寒かったですね。来週の中ごろまで寒いそうですが、3月も中盤なので、春の実感がありありとやってくるのでしょうね。
さて、今日は小説の紹介です。年末年始に時間をつぶすため購入した上橋菜穂子さんの小説、「闇の守り人」を読んでからそろそろ2ヵ月半ですが、ビジネス本を読まないと思いつつ、ついつい手が出てしまいます。
今回は、シリーズ第五弾です。
今回の舞台はロタ王国。この国のシンタダンという場所で起きた事件をきっかけに、物語は進行してきます。
ちなみに、建国にまつわる言い伝えに嘘が盛り込まれていたり、それに伴い虐げられた人たちがいたりという、シリーズのお決まりのような形がありつつ、その中で大人の権力と陰謀が渦巻いて、主人公のバルサが巻き込まれていくと言う感じです。
やはり、背景となる話の作り方は、ファンタジーなのに矛盾はないですし、バルサの格闘シーンは、とても息つく暇もないような、壮絶な描写を見事に描いています。
そして、ラストへと帰結するまでの物語の高まり方なんかも、クセになってしまいました。
それに本書は、解説に故人である児玉清さんを起用されていて、大絶賛されていました。本好きの児玉さんが薦めるくらいなのだから、日本のファンタジーでも最高峰というのは、信じても良いかもしれません。
シリーズは10作あるので、活字嫌いの人は手に取りたくないかもしれませんが、手にとって読み始めたらあっという間ですから、是非読んでみてください。
それでは、今日はこの辺で。また、明日!