工房 手土手 やきもの暮らし

土に触れ、土と戯れる日々の記憶
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鉄のアーティスト

2014-06-22 07:31:49 | 日記

ASHIGARAアートフェスティバルを通じて知己を得た

鉄のアーティスト 斎藤史門 さんが、61歳の生涯を閉じられました。

3月の終わり、横浜の大桟橋で作品を拝見しながら楽しい時間を過ごしたのが、

最後になってしまいました。

 

東日本大震災の後、何か出来ることはないかと現地に赴き、

作品を通して南三陸の皆さんと交流を深め、支援されてきました。

想像を絶する大きな力で捻じ曲げられ、引きちぎられた建物や電柱。

そこから飛び出して無残な姿をさらしている鉄筋を見た時、

人の神経や筋肉がむき出しになっているように見えて、痛々しくてたまらなかった・・・

だからこれを、ただの残骸じゃなく、作品にしたいと思った。

積み上げられた瓦礫をトラックに積んで持ち帰り、

それを手当てするような気持ちで、作品として命を吹き込む。

そんな作業だった・・・・そう話してくれました。

忘れられない、忘れてはいけない・・・けれど、目にするには辛すぎる。

そんな震災遺構として保存される物とは違って、

史門さんの想いとやさしさが込められた作品には、希望が見える気がしました。

 

アートの意味を、アートの可能性を、教えて頂きました。

もっともっと一緒にいたかったけれど、

まだまだ力を貸して頂きたかったけれど、

カッコ良すぎる見事な最後に、ただただ、ありがとうございましたと伝えたい。

合掌

 

 


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