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はまやわらかいブログ。

捨てられない世の中

2006-05-02 15:12:23 | Weblog
 パソコンを捨てるのがこんなに大変だとは知らなかった。3年ほど前に買ったパソコンが壊れたので買い換えようと思ったのだが、捨てるのに金と手間がかかるらしい。まず3150円を購入したパソコン屋にふりこみ、そして送られてくる伝票を梱包したパソコンに貼りつけて郵送するらしい。

 個人的にはリサイクルはすべきだと思うし少々の手間なら我慢しなきゃならんとも思う。しかしゴミを捨てるのに郵送とはこれいかに。世の中がリサイクル歓迎の構造になっていないことの象徴なのではないか。

 個人的には、リサイクルとか環境問題とかってのはインセンティブをつけてあげればあらかた解決すると思っている。例えば、空き缶のポイ捨てをなくすにはどうしたらいいか。一番簡単にはジュースを一本300円にして、その代わり業者が缶ひとつあたり120円で買い取ればいい。(差分は手数料ってことで。)ペットボトルなら、ラベルをはがしていないと受け取らない。こんな風にしていれば、みんな嫌でもリサイクルするだろう。でもこんなことを政治家がしたら、コ○コーラの人に殺されちゃうかもしれないからだれもやらない。

 環境問題は、「共有地の悲劇」の様相を成している。誰かがやらなければいけないのだけれども、誰もやらない。だからこれを誰がやるか、というので大まかに3つに分けられると思う。

1.国がやる。福祉とか社会保障とかってのはここに属する
2.市場にやらせる。CO2排出権取引なんかが新しい
3.NGO,NPOにやってもらう

本当は他に「ボランティア」というのもあるはずだけれども、そのようなキリスト教的な他者愛を体現している人は、多く見積もっても統計誤差程度だろうので数に入れなかった。とはいえ、例えば「履歴書に書けるから」という理由でボランティアをやる人もいるだろうがこれは、自分の労働の限界効用を増やす、という立派な「インセンティブ」であるから2に含めてしまうことにする。

 先に言うと、1はすぐに限界が来る。一日に日本人が何本のコカコーラを飲んでいるかを考えれば明らかだろう。だからありうるのは2か3だが、3は環境問題の場合はとくにNGO/NPO単独で独立採算を取るのは不可能だと思う。だから、(まともに考えれば)大企業の「供給責任」とやらでそこまで手を広げてもらえばいいんじゃないか。そうすれば、消費税が3%から5%に上がったときみたいに、コーラ屋さんも逆に儲けられるかもしれない。(未だになぜジュースが120円なのか納得できない)


 だから、ひょっとして私が今のパソコンをずっと持っていれば、1万円ぐらいで買い取ってくれる日が来るかもしれない。その日まで持っていようかな。